今回から連載漫画の紹介。
https://magiclazy.diarynote.jp/202104052348382267/

②古典コミカライズ
・薔薇王の葬列
粗筋:薔薇戦争期の権力闘争
 シェイクスピア「リチャード3世」の設定”醜悪不具”を両性具有にする発想が良い。女性、男性どちら共から懸想される少女漫画展開ながら、きちんとそれが政争の種になっていく。ただシェイクスピアの描いたような圧倒的なアクの強さがないから、主人公としてパッとしないのが難点。


・ペスト
粗筋:武漢毒吹き(アルジェリア・オラン市)
 カミュのノーベル賞作品。社会の崩壊模様そのもよりも、長引く監禁状態で人心がどう変化していくかに主眼が置かれているので、左京の「復活の日」よりも時流に沿ったコミカライズで良い。不幸なことにコロナ情勢は長引いているので、旬が過ぎるということはないしね。


・宇宙戦争
粗筋:レーザー空き缶とテラフォーミング植物が攻めてきたぞ!
 ウェルズ原作の正統派コミカライズ。個性がないとも言える。


・銀河英雄伝説
粗筋:超ローテク戦術で戦うSF大河ロマン
 フジリューの美麗だがバタ臭い画風が最大限活かされる題材だと思う。「屍鬼」は原作の雰囲気と画が全くのミスマッチだし、「かくりよがたり」はオリジナル作品で正直話が微妙…だったので久々の大当たり。「封神演義」を越えてフジリューの代表作になっていくんじゃないかな。


・アバンチュリエ ~831編~
粗筋:ルパン1世
 奇厳城以降とんと音沙汰なかったが、まさかの復活。前から5年以上空いたし出版社も変わったが、何とかルブラン原作の完全コミカライズを成し遂げて欲しい。


・戦争は女の顔をしていない
粗筋:名もなき女性ロシア兵の従軍記 
 エロ漫画の人(失礼)。
 直接的な残虐描写は一切ないと言ってよく、戦争の悲惨さは原作小説の文章表現によって提示するというなかなかに考えられた表現。小梅けいと先生らしい華憐ながら芯のある女性描写も素晴らしいし、学校図書館に置くべき道徳漫画に思う。


・図書館の大魔術師
粗筋:世界を滅ぼす文字の図書館司書成長譚
 海外の児童書コミカライズ。設定の濃さすげーんだけど、これテンポ的にお話完結出来るの?「ダレンシャン」みたく大幅省略せざるを得なくない?


③ホラー
・後遺症ラヂオ、不安の種アスタリスク
粗筋:「オチョナンさん」で検索ゥ!
 同一作者のホラーオムニバス。後遺症ラヂオは2~3巻で”おぐしさま”にまつわる連作がちょこちょこ続いたが、大きなお話が動く様子はもうなさそう…。流石にマンネリ。



コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索