ローウィンブロックドラフトの考察
2016年6月12日
エタマスドラフトが解禁されるまでの中継ぎとして今ホットなドラフト、ローウィンドラフトについて思うところを述べていきます。
①ローウィンドラフトの根本:部族アーキであること
ローウィンブロックのテーマは部族です。そのためいつものドラフト以上に、卓の流れを読むことが要求されます。
後述しますがこのブロックはコモンの除去が優秀で、レア生物1枚で完勝する、というのは余りない。そのため初手レアに引きずられて上家とガン被りすると、プレイアブルなカードが殆ど拾えず紙の束になるという事態になります。
色・強さにアーキタイプ=部族を加えた3項目で上家のサインを読む。MOはリアルと違うのでメモをするなり、スクショを取るなりして1パック目の前半の流れを記録しましょう。返しの2パック目では下家からの流れを見て、上下と共存出来ているかを確認することで効率の良い練習を目指しましょう。
②除去は強い
リミテの常識です。しかしローウィンはマナコストが、生物のサイズそのものが軽めに設定されているため、2点3点の除去が4マナ以上の生物にも通用します。更に言えば地上生物はすぐに膠着(イニストドラフトのようにデカ生物を1,2回のバットリで援護してゲームが決まることがない)する以上、継続的に盤面に影響を及ぼすシステム生物をコンバットを介さず処理できる手段は必須なのです。
③生物の優劣:(ボム>>)ロード>>システム生物>>飛行>>※多相>>ETB激突>>族系≧コンバット時激突
話すべきは全ての生物タイプを持つ多相についてでしょうか。
部族によって優先度が大きく変わる。これにつきます。
エレメンタル、エルフ、ツリーフォーク、マーフォーク、フェアリー、キスキンはコモンの部族生物のみで相当数とれるため、特に意識して取る必要はありません。しかしながら巨人、ゴブリンは例外なので、各アーキタイプ紹介にて説明します。
④部族アーキ紹介:強い部族と弱い部族の存在
ねらい目はカード単体のカードパワーの高いエルフ+ツリーフォーク、専用パーツの多いマーフォーク。
キスキン、巨人はそこそこ。
外れ部族がエレメンタル、フェアリー、ゴブリンとなります。
A:黒緑=エルフ+ツリーフォーク
他のアーキタイプと異なり、旗騎士(部族・職業のマナコストを1下げるサイクル)に加えて2マナ帯のマナクリーチャーが2種類、肥沃な大地があるため4マナ以上のカードを素早く叩きつけるマナランプ構成を取ることが出来ます。、4マナツリーフォークに3/4到達、3/3+1/1トークンというクソ強いカードがあるのが本当に良い。
B:青白=マーフォーク(+キスキン)
とにかくシステム生物の数が多い。アンコモンも含めれば、タッパー、ゲイン、サイズダウン、ダメージ軽減といったところからトークン生成、+カウンター、ドロー、ダメージ、ライブラリーアウトに至るまで多彩な角度で長期的なアドバンテージを稼ぎ出します。マーフォークの専用パーツが多いので集めやすいのがミソ。
C:緑白=キスキン+エルフ
肉。バットリ。イニストラードの白緑と同じ戦略です。とはいえ恒常的なサイズアップ手段たる装備品がコモンにないので長期戦は苦手です。アンコモンの全体強化2種、ピンポンパンから入るのが基本。
D:赤白=巨人+キスキン
2マナ3/2先制攻撃、3マナ4/3。この破格のマナレシオは「巨人生物をコントロール」することで達成されます。ところがコモンに4マナ以下の巨人が1種類しかない。なのでとにかく多相を集めろ。この2種の巨人ボーナス生物と2~4マナ域の多相をどれだけ集められるか。それにつきます。
E;赤+緑or青+@=エレメンタル
エレメンタル限定で2マナ加速する2マナ1/1、ETBで対象に+2/+0速攻を与える3マナ2/2の2種が基本になります。煙束ねは想起生物の素キャストを可能にしますが、コモン以下で素キャストが強いカードは少ないのが難点。熟考漂いほか優良なアンコの想起生物をつまむのが基本になります。なお全色にエレメンタルがあり多相もあるので、なるべく族系をかき集めましょう。
F:青黒=フェアリー+マーフォーク
とにかくサイズが小さい。2マナ2/2が辛い、4マナ3/3が辛い、とかなり哀しい部族。飛行フェアリーが殴る時間を稼ぐ地上生物がないのが致命的。ただの殴り合いでは勝てないので、4マナパワー3の飛行を集め、徘徊コストの呪文でテンポを取る構成が成功例でしょうか。
G:赤黒=ゴブリン+フェアリー
最弱。これもサイズが小さい。単体で強いエレメンタルがたくさん取れていれば3-0出来ますが、安いカードで勝とうと思うならフェアリーが狙い目です。一つにはコショウ煙のキャントリップを達成すること、針落としと合わせワンサイズ大きい生物と相打ちできる構成に出来ます。またボガードの妖精追いはフェアリー(+多相)が取れていれば2マナ2/3飛行という優良生物に変わります。とはいえ一度盤面が膠着すればもう捲り返せないので、余程強い流れ出ない限り狙うべきではないですね。
以上になります。ローウィンドラフトは今週の水曜ダウンタイムまで。良いドラフトを!
①ローウィンドラフトの根本:部族アーキであること
ローウィンブロックのテーマは部族です。そのためいつものドラフト以上に、卓の流れを読むことが要求されます。
後述しますがこのブロックはコモンの除去が優秀で、レア生物1枚で完勝する、というのは余りない。そのため初手レアに引きずられて上家とガン被りすると、プレイアブルなカードが殆ど拾えず紙の束になるという事態になります。
色・強さにアーキタイプ=部族を加えた3項目で上家のサインを読む。MOはリアルと違うのでメモをするなり、スクショを取るなりして1パック目の前半の流れを記録しましょう。返しの2パック目では下家からの流れを見て、上下と共存出来ているかを確認することで効率の良い練習を目指しましょう。
②除去は強い
リミテの常識です。しかしローウィンはマナコストが、生物のサイズそのものが軽めに設定されているため、2点3点の除去が4マナ以上の生物にも通用します。更に言えば地上生物はすぐに膠着(イニストドラフトのようにデカ生物を1,2回のバットリで援護してゲームが決まることがない)する以上、継続的に盤面に影響を及ぼすシステム生物をコンバットを介さず処理できる手段は必須なのです。
③生物の優劣:(ボム>>)ロード>>システム生物>>飛行>>※多相>>ETB激突>>族系≧コンバット時激突
話すべきは全ての生物タイプを持つ多相についてでしょうか。
部族によって優先度が大きく変わる。これにつきます。
エレメンタル、エルフ、ツリーフォーク、マーフォーク、フェアリー、キスキンはコモンの部族生物のみで相当数とれるため、特に意識して取る必要はありません。しかしながら巨人、ゴブリンは例外なので、各アーキタイプ紹介にて説明します。
④部族アーキ紹介:強い部族と弱い部族の存在
ねらい目はカード単体のカードパワーの高いエルフ+ツリーフォーク、専用パーツの多いマーフォーク。
キスキン、巨人はそこそこ。
外れ部族がエレメンタル、フェアリー、ゴブリンとなります。
A:黒緑=エルフ+ツリーフォーク
他のアーキタイプと異なり、旗騎士(部族・職業のマナコストを1下げるサイクル)に加えて2マナ帯のマナクリーチャーが2種類、肥沃な大地があるため4マナ以上のカードを素早く叩きつけるマナランプ構成を取ることが出来ます。、4マナツリーフォークに3/4到達、3/3+1/1トークンというクソ強いカードがあるのが本当に良い。
B:青白=マーフォーク(+キスキン)
とにかくシステム生物の数が多い。アンコモンも含めれば、タッパー、ゲイン、サイズダウン、ダメージ軽減といったところからトークン生成、+カウンター、ドロー、ダメージ、ライブラリーアウトに至るまで多彩な角度で長期的なアドバンテージを稼ぎ出します。マーフォークの専用パーツが多いので集めやすいのがミソ。
C:緑白=キスキン+エルフ
肉。バットリ。イニストラードの白緑と同じ戦略です。とはいえ恒常的なサイズアップ手段たる装備品がコモンにないので長期戦は苦手です。アンコモンの全体強化2種、ピンポンパンから入るのが基本。
D:赤白=巨人+キスキン
2マナ3/2先制攻撃、3マナ4/3。この破格のマナレシオは「巨人生物をコントロール」することで達成されます。ところがコモンに4マナ以下の巨人が1種類しかない。なのでとにかく多相を集めろ。この2種の巨人ボーナス生物と2~4マナ域の多相をどれだけ集められるか。それにつきます。
E;赤+緑or青+@=エレメンタル
エレメンタル限定で2マナ加速する2マナ1/1、ETBで対象に+2/+0速攻を与える3マナ2/2の2種が基本になります。煙束ねは想起生物の素キャストを可能にしますが、コモン以下で素キャストが強いカードは少ないのが難点。熟考漂いほか優良なアンコの想起生物をつまむのが基本になります。なお全色にエレメンタルがあり多相もあるので、なるべく族系をかき集めましょう。
F:青黒=フェアリー+マーフォーク
とにかくサイズが小さい。2マナ2/2が辛い、4マナ3/3が辛い、とかなり哀しい部族。飛行フェアリーが殴る時間を稼ぐ地上生物がないのが致命的。ただの殴り合いでは勝てないので、4マナパワー3の飛行を集め、徘徊コストの呪文でテンポを取る構成が成功例でしょうか。
G:赤黒=ゴブリン+フェアリー
最弱。これもサイズが小さい。単体で強いエレメンタルがたくさん取れていれば3-0出来ますが、安いカードで勝とうと思うならフェアリーが狙い目です。一つにはコショウ煙のキャントリップを達成すること、針落としと合わせワンサイズ大きい生物と相打ちできる構成に出来ます。またボガードの妖精追いはフェアリー(+多相)が取れていれば2マナ2/3飛行という優良生物に変わります。とはいえ一度盤面が膠着すればもう捲り返せないので、余程強い流れ出ない限り狙うべきではないですね。
以上になります。ローウィンドラフトは今週の水曜ダウンタイムまで。良いドラフトを!
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