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2022年3月30日 趣味
明日書く最終日記は短めにしたいので、先に余白分確保。

余白

2022年3月30日 趣味
二万文字制限だから結構書けるな。
 裏サン連載作で読み逃したものがあったので、今更アプリ登録。裏サンは超初期(黒背景に黄色枠線、縦読み構成、jpeg直貼り)の時代から毎日読んでたけど、マンガワンに手出したのは初めて。


 1日8回復するライフ、Spライフ、有料チケット、1日1話無料…。何でこんな煩雑なシステムなのかなー…と使い始めは思ったけど、運営目線ならこうなるんかな。
①連載漫画は無料ライフでは読めない(単行本買わせるため)
②完結済作品は(単行本売上がそこまで動かないため)無料ライフで読める
③ただし1日1話限定にすることで、毎日開く習慣を付けさせる
④8ライフ=旧作を複数ブクマさせることで、競合他社アプリに乗り換えさせない


 どこの出版社が始めたか知らんけど、なかなか上手い遣り口だよね。spライフの無料入手法も用意してあるけれど、中華ゲーのインスコ/カード・サイト登録をさせて、手数料をペイバックしてもらえる。一件幾らいくらで設定してるだろうから、運営側は採算が立つ。
 月額サブスク系と違って、基本無料/登録時sp配布があるからユーザ登録のハードル低いし。


 …んだけど、昔から相当改悪したんだってね。登録時spライフを100→50、spライフ毎日1個獲得を廃止、裏サン以外の完結作ストックを減らし、おまけに連載作品の最新1話無料まで無くした。
 最新作追えなくなるのは、流石にWeb漫画サービスにおいて最悪手でしょ。アプリとブラウザ、使い分けせにゃならんのはお粗末極まる。最新作読みたい派はその内アプリ消すじゃん。

 それと、スマホ画面だとやっぱ文字読みにくいわ。ウェブ裏サンと違って拡大出来るのはマシだけど(ブラウザで拡大した場合、ページ送りさせない仕様は最高にクソ)、細かい文字は辛い。悪役令嬢/後宮ジャンルは文字が多いから、いちいち拡大せにゃいかん。
 漫画アプリは電書リーダー/タブレットで読むのが普通なのかな。


 そんなわけで、SPライフが尽きたら僕もアンスコします。年寄りにとっては、漫画読みは紙媒体が安定。
「オイオイオイ 死んだわアイツ(DN)」
「ほう…広告抜きブログサービスですか たいしたものですね」(挨拶

 なんだかんだ長年居座らせてもらったDNも来月でサ終。以下やることメモ

①移住先作る
 mtgは完全引退するとして、映画・語学・読書関係の吐き出し先は確保しときたい。
 勝手な印象だけど、twitterは論破バスターズの巣窟、アメブロは芸能人&インフルエンサーのド陽キャコミュ、Noteは情報商材売るぜ~ノリがきつくて、日陰者としてはキツい…。タグ設定出来て他ユーザの日記を覗きに行けるgooBlogが一番DNに似てる…かな…。雰囲気もDNの主婦クラスタに似てるし。



②最後にまとまったものを(毎日)書く
 最初はmtg復帰を機にDNを始めたが、年々mtg熱は減退。ここ2年はほぼ映画ブログになってたから、最後も映画関係のこと書いてしめくくろうかな。
 ポリシーとして新作映画の話しかしてこなかったけど、最後だし名作珍作紹介をしていくつもり。1テーマ5本紹介で20個書けば100本短評になるかな。いつにもまして適当なこと放言するから毎日更新なんてへーきへーき(見切り発車)



③最終日手前で未来日記作っておく
 新規投稿・コメントは3/31で終了だが編集はしばらく出来るらしいので、後日追記用に新規日記スペースを空けておこう。投稿日時は2022/3/31で止まってんのに、日記の内容が4/1以降も続いていたらホラーっぽくない?(サービス停止したブログが動き続けるというのもホラーエモ度高い)



 こんな感じで。最後の日まで馬鹿なこと書いていくと思います。


真夜中の狩り 新スタン2
真夜中の狩り 新スタン2
〇ラクドスビッグマナ
 これ回してダイアモンド帯まで上がれました。
 
 黒単のよろめく怪異がクッソ弱いので赤足してカレイン。こいつならブロッカー残しながら1T早くロルス着地させられるので良き。
 イマームタールは除去を避けられ、除去デッキにとってキツいエシカ・トロールをガッチリガード出来る。血痕を破壊不能で自分で躱せるし、リアニ後のクロックの速さも素晴らしい。

 白単・緑単潰して勝てたけど、コントロールが増えてきて流石に厳しめ。3マナ2/1キャントリ積まざるを得ないほど序盤のアドムーヴが弱いからなあ…。


〇緑白上陸Ver2
 白単の当たりが絶滅したので虫くん→呪文縛り。レン7・撤退を安全に通す意味合いもあるけど、こいつの強さは記憶の氾濫・表現の反復を遅らせられるところだよなあ…。土地さえ伸びなければまず負けない。

 アグロ耐性が下がったのでハイドラ土地2→花面晶体2。コントロール相手は1Tタップインすれば良いし、それにハイドラ土地弱い…。たとい無色土地でも安息地のマナ効率は神。
真夜中の狩り 新スタン
真夜中の狩り 新スタン
 4が月ぶりのMTG日記。

〇緑白上陸
 最初まつかささんのを完コピで回してたけど、緑単無理すぎ+先手のリングがクッソ弱いので、ランプぶっぱ型に。アグロ相手はランプ+虫くんパラダイスが簡単ゲーだし、コントロール相手は土地伸ばして虫+8ミシュランで頑張った方がええかなー、と。
 あと、加速ないと収穫祭の襲撃打てくねーすか?

〇白黒ラスゴコン
 最初は黒単のように履修要素マシマシにしてたんだけど、青いデッキに恐ろしく弱いので平地サーチくん入れた。一応ケイヤ+血痕で生物シナジーがあるので、ラスゴと共存は出来る。
 問題は序盤のもっさり感。2/1履修、平地サーチ、精鋭呪文縛り以外に強いカードおらんのよ。3/4修復天は2T予顕すればドゥームスカール警戒で相手も展開しないこと期待。インスタントタイミングだから乱闘やスカイクレイヴで尺られないし、イゼット相手そこそこ。
2021年4~9月 印象に残った本 その4
2021年4~9月 印象に残った本 その4
2021年4~9月 印象に残った本 その4
・終わりなき日常を生きろ 宮台真司
概要:高学歴たちは何故オウムに行ったのか。僅か数週間で書かれた、オウムと共に生きた時評。

 サブカル評論の中でブッチギリで有名なフレーズ「終わりなき日常」。定義自体は「イデオロギー・宗教などの大きな物語が失われた時代では、人々は心の拠り所を求めた行動をする」、というもの。これ自体はリオタールや大塚英志も語ってるネタなんだけど、本書は論調が特徴的。
 挑発的な言辞、東・宇野以降とは対照的な平易な文章、写真・コラム・空想対談(!?)などのMOOK的な文面作り…。ああ、90年代ってこんな感じだったのか…!と時代を肌で感じられる好著。


・幻獣の話 池内紀
概要:ギリシャ神話に始まり、ロボットまで。古今の幻獣をラインナップした読み物。

 比較宗教学・文化人類学のように「文化現象としての妖怪・精霊を体系的に考察する」のではなく、ざっくばらんに列挙した本。とはいえボルヘス好きとして楽しくない訳がない。


8月のくず 平山夢明
粗筋:奴隷獣との語らい。底辺極貧バトル。絶望の中から這い上がる物語。

https://magiclazy.diarynote.jp/201907080012504941/
 前にも紹介したが、僕は平山夢明という作家を偏愛している。

 平山小説は、時代ごとに変遷してきた。
 第一期は90年代。「異常快楽殺人」「東京伝説」のようなサイコパス系、「超怖い話」のような怪談実話を書いていた。この頃の特徴と言えばとにかく写実的でグロテスクな描写。水死体の描写で「破けた肉まん」は天才。
 第二期は異形コレクション執筆時。「独白するユニバーサル横メルカトル」「ダイナー」などで数々の賞を取ったこの時期は翻訳調の固い文章が増え、また完成度の高い短編で知られるようになった。
 そして第三期は、10年代中ごろから。地べたを這いずるような目に遭いながらも、最後にどこか希望の残る終わり方を見せる。「デブを捨てに」「猿より下、ヤギより上」辺りはそういう抜けのある気持ちよさを見せてくれる。

 …そんなわけで、「8月のくず」もいつも通り最低で最高な本でした。
今度の人生は、ハズレだったかい?おまけをやるよ。
おしまいにする前に読んでくれ。絶望の果てまで届く物語を。これは、明日なき世界の福音だ。


 帯文のこの惹句が、まさに平山ワールドを象徴している。
映画『空白』観た
https://www.youtube.com/watch?v=znsLkRaBlpo&ab_channel=%E3%82%B7%E3%83%8D%E3%83%9E%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%87%E3%82%A4

「毒親が娘の死をきっかけに暴走し周りを巻き込んでいく」。
粗筋の時点では、サイコ寄りのヒューマンドラマだと思ってた。…けれど「我が強く周りと衝突する者の方が救済される」という落ち着け方。それでいて、単なる胸糞にしない演出力・演技は素晴らしいね。
 
 たださぁ…「マスゴミ偏向報道」「ネット連中」等の手垢が付いた表現には心底げんなりした。邪推だけど、あれは河村プロデューサーが要求しただろうね。そういう安易な「悪人・悪意」は作品の性質と正反対だから…止めようね!

 
 長文日記書くかも。
 
地上波初放送『鬼滅の刃 無限列車編』を観て、涙が止まらなかった!!!!
テレビアニメ『鬼滅の刃』プロモーションリールより

10月初週~無限列車編放送(第一話「は」新作1時間)
12月初週~遊郭編放送開始

 ……最近さ、特典映像つけて後は総集編として封切る『劇場版』アニメって流行ってるじゃん?(『コトブキ飛行隊』とか『かくしごと』とか)
 …でも、劇場アニメを半クールかけて放送するって、初めて聴いたわ。え、これでいてDVD2本分冊とかで売るん?流石にフジもufoも恥知らずじゃない?


 つーか2期ってまさか『遊郭編』だけで終わんの!!??刀の里VS壺じい編、柱特訓編は更に次へ持越し?2期で最低この2つまで終わらせておかないと、産屋敷襲撃編→無限城編を劇場版前後編でも終わり切れないんだが…。


 確かにね、ufotableって『空の境界』なり『Fate』なり、5年10年かけて余すことなくアニメ化する企画は経験済み。でもそれって、型月厨っていうコアなクソオタ向けなんですよ。
 言っちゃ悪いが『鬼滅の刃』の客層って大半がライトなアニメファンじゃん?現に2020年末~2021年初頭は『呪術廻戦』、2021年中旬からは『東京卍リベンジャーズ』に女性層は目移りしてきたワケだし。
 だから、鬼滅コンテンツはもっと早々に畳むべきなんじゃないすかね…。格ゲーとキメツ学園とFreen!だけじゃ、話題が持たんぞ。
2021年4~9月 印象に残った本 その3
2021年4~9月 印象に残った本 その3
 アメリカ編。

・実力も運のうち 能力主義は正義か? マイケル・サンデル
概要:「努力すれば報われる」社会…一見正しいように思えるが、生まれる家系・天与の才能に左右される点が見過ごされている。
 能力主義社会において「功利主義」は分断を生み出す。分断を防ぐため、社会が目指すべきは「共通善」ではないか、とサンデルは警鐘を鳴らす。

親ガチャ言説の火付け役。上野千鶴子の東大祝辞然り、「七光り」言説自体は他にもある。けれど『実力も運の~』は、類書にない魅力を2点持っているように思えた。

 一つ目は、思想史を踏まえている点。プロテスタンティズムが能力主義をもたらした、とサンデルは主張する。
マックスウェーバーが『プロテ~』で語るように、予定説を信仰していては日々の拠り所がなくなる。その不安を解消するために「労働に励めば、自分は救済される側に居ると実感出来る」との奇妙な論理が生まれた。ここに、労働が神の摂理と合一した。宗教改革の出発点である「能力主義の否定」が、覆ってしまったのである。
 この観点はなるほど目から鱗。

 2つ目は、情緒を強調している点。本書では「(彼らは)尊厳が傷つけられた」という表現がくどいほど繰り返される。
 経済格差そのものは、歴史の普遍現象だった。階級社会では能力と階級は必ずしも一致しないため、貴族は謙虚に、貧民は諦めが付いた。ところが能力主義社会では、経済格差は能力の差であり貧乏人は劣等人だと見做されるようになる。しかし学歴・財産は世襲として機能しており、階級社会は続いている。
 労働の尊厳を傷つけられた大衆は憎悪に満ち、社会の分断は広がる。従来正しい側だったリベラルへの鋭い批判を放つところに、本書の価値がある。



・世界と僕の間に タナハシ・コーツ
概要 白人国家アメリカにおいて、黒人が生きるとはどういうことなのか。15歳の息子へ向けて父親が送る手紙、という体裁で書かれた人種問題エッセイ。全米図書賞受賞作。

 良い意味でも、悪い意味でもこれこそが「アメリカのリベラル」だな…と感じた一冊。
 琳琅玉麗たる文章は、けちの付けようがない。具象的で詩のような言葉選び、五感に訴えかける情景描写、畳みかけて胸を打つ語調…。字を追うだけで、涙がこぼれてくる。

 でも内容そのものを、全肯定は出来ないとも感じた。
 先ず、活動家としての側面。コーツはゴッリゴリのブラックパンサー党の家系出身のせいか、黒人・白人を二元論として捉える。そのうえ、その対立には妥協も変化も一切認めていない。非常に狭隘。

 もう一つが、タナハシ・コーツ自身の半自伝的なもの書きスタイル。彼は「黒人であり」「ストリート出身だ」と、弱者を代弁する立ち位置で文章を書いている。しかし(上述した)能力主義社会アメリカという観点から本書を読むと、コーツは超絶勝ち組なのが分かる。これは(後知恵ではあるけど)読者に反感を与える要素だと思う。
 貧困地区とはいえ彼の家には膨大な蔵書があり、幼少期からクリティカルライティングの特訓を受けて育った。ドえらい文化エリートの家系なんですね。大学も名門ハワード大学へと進み、若くして活躍を始めるようになる。

 コーツは本書の中で白人を、「テレビに出てくるような、豪邸に住み、家具があり、社交に勤しむ人種」と繰り返し言っている。でも現実はどうだろうか。シングル家庭に生まれ、高校で職業準備コースを出た後は、レジ打ちやウェイトレスになるしかない層の方が遥かに多いのではないだろうか?
 そんな層が「白人は、黒人を殺すことでしか自我を保てない奴らだ」と罵倒してくる文章を読んだら。よりにもよって、その著者がエリート文化人なら…。憤るのではないだろうか?
 この本が評価された翌年にトランプが当選というのが、アメリカの分断をまさに象徴していると思う。



 続きます。『ディスタンクシオン』を月末までに読み終えられないので、今回で終わり。
2021年4~9月 印象に残った本 その2
2021年4~9月 印象に残った本 その2
2021年4~9月 印象に残った本 その2
〇Goetia:The lesser key of Solomon the King Alesiter Crowley
概要:著名な魔導書「レメゲトン」 の第一巻「ゴエティア:ソロモンの小さな鍵」を、元祖厨二病、アレイスター・クロウリーが編集した版。

 サブカルに大きな影響を与えた「ソロモン72柱」だけなら、ソシャゲwikiを閲覧するだけで知れる。しかし原著で楽しめたのは、「皆も書ける魔法陣キット」だの「ギリシャ語・英語詠唱対照表」だの、寧ろ付録部分。
 クロウリー自身は”Occult”(隠されたもの)を開かれた「オカルト」にしようとした人だが、現代の読者としてはそれが滑稽にも愛らしく読める。
……… 
就中、我が目に希代に映じしは其の文躰にあり。
"If he mayth obedient not to thee…."
 斯様に古りし仮名遣いは、シヤイクスピアの御代のものなり。
 扨て、ちうに病に床臥せし者は独逸語羅丁語の詠唱を好むのが、当節の習いとなりつる。然はあれど、遡る事ももとせのアレイスタア師も又、中英語を愛づる気色なり。然すがは、ちうに病の父祖ならんや。




〇宗教的経験の諸相 ウィリアム・ジェイムズ
概要:宗教的な昂揚・或いは沈静を分類した『ギフォード講義』の書籍化。

 教理問答、宗教組織、歴史などの旧来観点を離れ、純粋に「個人的な体験」から宗教を語った画期的な著作。氏の代表作『プラグマティズム』とも深く通じるところがあるが、こちらの方が中世~近世の信仰録からの引用がある分、いくぶんか具体的で読み易い。
 引用されるものが、頑迷で素朴な「市井の人々」の言葉であり、人間的な弱さを抱きとめる優しさが、本文の端々から垣間見える。だからこそ本書は長らく読み継がれてきたのだなあ…。と、いちメンヘラとして思った。



〇虎狼の血3部作 柚月裕子
粗筋:治安を守るため任侠と癒着し、越権行為も辞さない悪徳刑事。彼を内偵するため県警から送り込まれた若手エリートが、徐々にそのタフな生き方に感化されていく。

 映画原作もの。
 映画はストレートなアウトローものだったが、原作小説はミステリーの色合いが強い。それも連作短編という小説にしか出来ないギミックで、読者の心を抉る手つきは見事。映画版では、エモーションを重視する作りに転換したことに改めて感心。豚小屋はね…良いよね…。

 2作目は可もなく不可もなく。けれど3作目が「かつて敵なしだった極道者が、時代変化に適応出来ず自滅していく」話で涙がちょちょ切れた。『実録銀座私設警察』などの任侠映画を、善く読み込んでるよね。



〇遠巷説百物語 京極夏彦
粗筋:遠野藩家老付隠密の浪人が、変事不祥事の裏で闇社会の住人と出会う

 京極フリークとして最高にアガった1冊。
 「巷説」シリーズはこれまで「書楼弔堂」で番外編をやってはいたが、まさか10年越しの新作。それも「でっけぇ鼠がおりやしてね」と語られていた、大奸物との最終決着まで本作で付けられた。
 先に挙げた『虎狼の血』と同じく、連作短編の設定を活かした風呂敷の畳み方もお見事。「巷説」シリーズのテーマである「物語を語る/騙る」ことへの解答、章の扉を使ったトリック、そして遠野郷という民話のふるさと設定を活かしたたオチ…。京極ファンなら泣いて絶頂するしめくくりです。



 続きます。
2021年4~9月 印象に残った本
2021年4~9月 印象に残った本
2021年4~9月 印象に残った本
 PC触る時間減らした分、けっこう読書量が増えた。

〇本

・21世紀の資本 トマ・ピケティ
概要:資本収益率R>経済成長Gの公式は20世紀半ばを除き、歴史の普遍的事実である。経済格差が広がり続ける21世紀では、世襲制資本主義が台頭していく。
https://magiclazy.diarynote.jp/202005272316572743/
 ドキュメンタリー映画で知った。とにかく文章が上手い。
 章の始めでいったん抽象的な概念を提示しても、かみ砕いた言葉・具体的な事例で丁寧に説明してくれる。18世紀の経済を無機質な数字で語られたらサッパリだが、「ゴリオじいさん」などの文学を引用し生き生きとした風景で見せてくれる。
 ポピュラーサイエンスはかくあれ、といった一冊。
 

・火星年代記 レイ・ブラッドベリ
粗筋 火星移住を目指した地球人たちの、数百年にわたる興亡史
 ブラッドベリ作品では「華氏451」に並び評される長編。地球人とは性質も倫理も違う火星人による抵抗、それでも蝟集し食い荒らしていく地球人、やがては緩やかに滅びていく両文明…。連作短編なので、1日1篇さっくり読める。
「バーナード嬢曰く、」でも紹介されたけど、滅びる者の悲哀を描かせたらブラッドベリに敵う者は居ないね。


・三体 劉慈欣
粗筋 三体文明と地球文明による、数世紀に渉る総力戦
 エンタメ小説の全てが詰まっている。設定を読むとハードSFっぽいけど、全く難解ではありません。
第一部が
歴史サスペンス→ミステリー→ギーグファンタジー→SF
第二部が
科学プロジェクトもの→コンゲーム→スペースオペラ→疑心暗鬼スリラー
第三部が
悲恋もの→童話→ディストピア→ディザスター→C・クラーク的な高次元SF
と目まぐるしくジャンルが移り変わる。そのうえ、どの要素も独立した短編小説でも通用するクオリティ。ここ5年でベストのフィクション。



〇漫画
・異種族レビュアーズ
個人的に異種姦漫画って、リアル方向が好きでして(「鉄巻とーます」から「みぞね」辺りまで)。なのでアニメ化で知ったときは敬遠してたんですが…読んだらドはまりしました。

 サキュ嬢をファミ通クロスレビューするメインストーリーの面白さは勿論のこと、レビュー事業が拡大していく成り上がり、ファンタジー世界のミステリー要素、の2軸も巧妙に織り交ぜられている。天原先生の創造力には敬服するばかり。
 作画も種族ごとの特徴づけやキャラ萌えが上手く、苦手意識を持ったのを反省。漫画の面白さって写実性や描き込みだけじゃないなあ…と改めて思った(某海賊漫画と比べながら)



・忍者と極道
 山田風太郎×浪花節×藤田和日郎演出。「HELSING」と同じで、クサさ(誉め言葉)にハマれる人ならとことんハマる。
 黒幕の設定情報をガッツリカバー裏で語っているのには驚いた。毎巻楽しく読んでるけど、電子版読んでる人はついて来れるのかな?


・メダリスト
 ああ^~ロリコンになるぅ^~。
 スレた作品の多いアフタヌーンで、ここまでド直球、熱気の凄まじい漫画って珍しいね。ヴィンランドサガに並ぶ看板漫画。


・ダンダダン
 オカルト×心霊、の2軸で攻めるという出だしは面白い。が、1巻早々で両方ごっちゃになったのは残念。『レンタルマギカ』みたく、オカルトはオカルトの専門家、心霊は心霊の専門、とケイパー要素のある異能ファンタジーを期待してた。
 けど、太眉白ギャルは可愛いよね!可愛い!(語彙消失



 続きます。
月姫リメイク やってる
ネロカオス居らんの!!??


 ネタバレ解禁は9/8(発売半月後)なので詳しくは言わんが…

①キャラ
・厨2成分薄め。特に中ボス戦で殺人衝動を覚醒させないのはさぁ…
・新キャラ、キツイ(FGOみ)

②システム
・ノベルゲーの質は、まほよからガタ落ち、Fate HAと同程度。特にアクションシーンでの演出周りは心底ガッカリ
・まほよの一本道ではなく、分岐ノベルゲーに回帰。バッドエンドではお馴染みの型月寸劇
フローチャートから選択肢へ自由に飛べるのは良し。ただエフェクトカットがないのはダルい。これ分岐ノベルゲーっすよね?
・R18は17分割の一枚絵部分。エロはない(当たり前

③話
・2ルートのみ。シエルルートは兎も角、アルクルートはトゥルーなし
・平成→令和の時代変化は特になし。携帯は遠野家にて没収!


…文句多いな?
とはいえ、初動14万本と弩級の売れ方をしたので、まほよと違って後編は期待できそうですね。アルクルートの補完、遠野家ルートの他、後編はどうなるのかな…?

Tsukihime Remake: The Other Side of Red Garden PV
https://www.youtube.com/watch?v=UZ7ync_CTjE&ab_channel=HawkOfLight

さつきルート…だと…?これでまた10年とか期間空けたら、さしもの型月厨も枯渇庭園やぞ!

試写会当選

2021年8月2日 趣味
試写会当選
 ひと月更新してませんでしたが元気です。

 何通か応募してた中で、まさかの『スーサイドスクワッド2』当選。公開10日前に劇場に見に行きます。


 以下試写会疑問
・「ネット応募よりもハガキ投函の方が当選確率が高い」説
 そもそも眉唾だが、仮にそうだとしてもハガキ+切手代、手書きの手間が面倒よなあ。ネット応募なら数瞬で済むので、片っ端から応募できる。
 在住都道府県限定でなければ、過疎隣県会場のものまでダメ元で応募しても良いから、
手書きで5通出す×手書き当選確率、と
ネットで20通出す×ネット当選確率、のどちらが期待値高くなるかも不明。なので僕はネット派です。(SW級の「どうしても受かりたい!」作品なら手書きの神頼みはアリだが)

・「満員になり次第、入場を締め切らせて頂きます」との注意書き
 試写会童貞なんだけど、そういうのって有るの?
 キャパ250(コロナ対策で半数の125として)のスクリーンの場合、ぴったり125ではなく、ドタキャン見込みで冗長性持たせた130くらいを当選させてるのかな。
 そうだとすると、念のため開場1時間前にチケット(整理券)引き換えすべきなのか。うーむめんどい。。。



ググったら試写会プロの論考があった。ふつーにタメになる。
http://mypace-night.net/sisyakai-eiga
やっぱり試写会は開場間際に行っては駄目そう…。
 漢検受けます。

 興味の幅を広げたい、けれど才能やセンスがない人間でも熱中出来るものないかなあ…と探してたらふと見当たった。
https://www.kanken.or.jp/kanken/outline/degree/example.html
1級の問題は流石に異次元めいた難易度。チャレンジし甲斐もありそう。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

期限:来年度第1回(7月)まで。やる気続くなら続行
目標・小目標:次回(今年10月)準一級。受かり次第一級
勉強法:丸  暗  記


 
2021春アニメ 最終雑感
〇ダイナゼノン
 神。
 7話辺りからの演出が本当に光る。各人の屈託を全て「映像的演出の積み重ね」で丁寧に描き出し、合体ロボ文法に沿った成長として回収する。そして最終回の全部盛りバトル!敵味方それぞれのペアでの殴り合い→全形態変身→初期形態での決着…。完璧だった。
 完成度的にはグリッドマンより断然今作ですね。キャラクターの作り方が段違い。原作特撮、外伝全く知らなくとも楽しめる1クールアニメでした。


〇スーパーカブ
 演出素晴らしい。
 …けど、ダイナと違って作品への思い入れはそんな無いんだよな。原作ポエムを直球台詞で発するのはぎょっとするし、6話炎上に対して原作者のポエムツイートは正直引いた。


〇ゾンビランドサガリベンジ
 ラスト3話でびっくりするほど盛り下がった。
 僕、アイドルアニメの面白さって「個人的事情をパフォーマンスに乗せる」ことにあると思うんです。作品内の観客はアイドルの事情なんて知らない。けれど神の視点の視聴者は、前半部のドラマで語られた事情と感情を後半のパフォーマンス内に見出すから、感動出来る。それが身勝手な想いだとしても、いや身勝手だからこそ、芸道に昇華する姿が素晴らしいんですよ。

 で、ゾンサガR。「災害復興」という無条件に素晴らしい(と思うべき)一般論をぶち上げられて「良いこと言ってるでしょー」は、ねぇ…。災害サバイバルや舞台裏でゾンビ働きをして、適度にコメディーに振るならまだ許せた。でも全部シリアスに振って「良いこと言ってる!」はキツイ…。おまけにラストライブでのQUEENコール&レスポンスのパロシーンを長々1分やるのは…センスが無さ過ぎる。

 でも、Cパートで宇宙船→地上殲滅レーザーのオチは流石に笑った。
・ゾンビ生成方法の謎(巽の吐血と関係が?)
・徐福と幸太郎の馴れ初め
・伝説のたえの正体(および源さくらとの関係)
・サガを襲う災厄
これを3期で回収したら再評価できる…かもしれん。


〇Vivy -Florite Eye’s Song-
ゴミ。マジで予想通りだった。
https://magiclazy.diarynote.jp/202105010507381472/
・11話マツモト「シンギュラリティ計画は失敗しました!」
…え、自称スーパーAIの癖に君マジで無能だったん?表舞台での干渉はしないにせよ、100年かけて地下で鉄人兵団作ったとかないの?何でバックアッププラン全く立ててないの?

・12話黒幕「人間よりAIの方が賢い!」
「シンギュラリティ」の定義がふんわりし過ぎ。改変前の世界、現行世界の両方でAIの叛乱が起きたのだから、各事象の差異はあるにせよ「どちらも特定の要件を満たしから叛乱に至った」っていう答え合わせは必要。ありていに言えば「ロボット3原則の穴」的な。
 オペレーター程度の扱いだったアーカイブが黒幕だったというのは映像的な面白みはある。でも「人類抹殺マザーAIをぶっ潰すために、本拠地高層ビルにカチコミかける」展開、これ「アイ、ロボット」の丸パクリなんだよなあ…。

・12話ラスト科学者「Vivyの記憶を過去に送るよ!」
 それ出来るんだ!?一つの世界線だけの奇蹟の技術じゃないなら、博士(そしてマツモトは)何でも出来る筈だよね。マツモトは先ずvivy以外の「タイムトラベル先の素体」を100年前地点に無数に配置して、「vivyが100年後失敗してもやり直せる選択肢を増やす」プランも取れるワケじゃん。
 それと、何で「数千人規模の虐殺が開始された」近過去に飛ばすの?もう一度100年前からやり直すとかのプラン無いの?13話で「100年分の膨大なデータを過去でも引き継げる」ってあるから、それで100年前時点のピュアな黒幕説得すれば?
 事象の確定率を上げるために近過去にしか行けないなら、せめて虐殺開始ー10分くらいの地点指定しない?それでタイムトラベル博士の身柄だけは保安すれば、vivyは無限にタイムトラベルの権利を確保できるワケじゃん?


 僕が思うに、今作のクソさ加減って「制約」を設定しなかったことにあります。時間SFってジャンルは、
①回数制限がある(跳躍者の精神、タイムマシンの耐久度が減衰する、内在する負の累積効果がある)
②事態が収束する(特定の結果が必ず起きる、事象は違うが跳躍者自身の判断基準ではどれも許せる結果にならない)
③断片的なコミュニケーションゆえに、叙述トリック的な齟齬が起きる(予言、手紙・無線・日記などの非対面アイテムによる交信)
④跳躍幅に制限がある
⑤跳躍幅を伸ばすとデメリットがあるため、実質的に制限がある(幅を伸ばすと情報量・記憶の精度が劣化する)

 などの制約設定があります。それがあるからこそ、「他にやりようあるじゃん?」って僕みたいな陰キャの御託を避けられるんです。長月センセは「深く考えずに楽しめるライトSF」とか抜かしてるけど、それ作り手側が手を抜く言い訳じゃねえから…。「論理的必然のある帰結」がないとか、それ時間SF失格だから…。ならSF陰謀ものやサイバー空間の話にでもしてろ。

 
 それに加え、13話ラストライブの演出もどうかと思いましたね。回想使い過ぎ。違うんだよ、ライブシーンでの回想表現っていうのは、例えば
ライブ:手を差し伸べる
過去:伸ばした手が届かなかった
とか、
ライブ:足を踏み出す
過去:尻込みする、逃げ出す
とか、対比・類似的な演出の異同で面白がらせるものなんだよ。それに引きかえVivyと来たら1話~12話までの回想の単なるごり押しで、現代時勢でのライブ映像は殆どない…。「歌っとけばアイドルアニメやん?」って浅薄としか言いようのない考えが透けて見える。
 黒幕は「創造に感動したー!ヤックデカルチャー!」って虐殺止めるんやろ?
でも、それは「詩の朗読」「絵画」「物語」とかでも良いワケじゃん。歌と踊りでしか表せないものがあると、映像で示せてないのはバカ過ぎるよ。


 クソほど悪口言いましたが、僕はSFに何よりも「論理的明快さ」を期待する人種だからです。抒情とか世界観で語れるSFはありますが、そういうのはブラッドベリとかリドリースコットのような怪人にしか出来ない芸当。なんで、「普通の名作」狙う分にはきちんと脚本ブラッシュアップして欲しかったなあ…。




 Vivyの風刺絵で吹いたものがあったので、画像→乗っけときます。

臭ェ―ーーーーーー!!!!


 「最終作でシリアスな本格時代劇やってます!!」て作り手が自慢げにしてる癖に、演出がペナっっっペナなのは草生えますよ。僕は時代劇そんなに詳しくないけど、流石にこの出来が悪いのは分かる。

 水・木曜日中にまた1本長文評書きます。
〇日記
 朝から遠出して博物館行く→定休日と知りぐんにゃり→帰宅してふて寝するのもバカらしいので映画梯子。ファーザー→アオラレ→映画大好きポンポさんの3本立て。
 ファーザーは2回目、アオラレはB級スリラー(でもソツのない作りで普通に良作だった)なので軽い方だが、新作3本は頭に響く。映画大好きポンポさんは今年度ベスト3に確実に入る1本なので、今週中にレビュー書く予定。



〇Note
 DN上で胎界主について書く人居ないし、DN上は文中に画像を表示できずURL爆貼り状態になって見づらいのでNoteで考察記事を書くことに。他との比較としては
・Note:編集自由度は低いが、文字リンク、画像表示は出来る。タグ検索が出来るのは高評価。
・はてな:ググった感じでは胎界主記事の量はNote>はてななので。考察は定期的に外部情報を摂取したい業深娯楽なので、そこは重視したい。
・twitter:過去話や設定と絡めて長文をクソほど流す場合には読みにくさ半端ない。画像表示の違いはあれど、リアルタイム考察媒体としては5チャンネルのスレの方が有益。新しくアカウント作ってやるものではないね。

 そんな感じ。考察材料として買ったアレイスター・クロウリー編纂「Goetia:the lesser key of king the Solomon」を読むのが最近の日課です。ヘブライ語の召喚式とか厨二かよ。
5月はSwitch充してました
5月はSwitch充してました
〇大神 絶景版
 PS2でプレイ済だけど、絶景版は触ってなかったのでこの機会に。(結果的には、HDリマスターとか4K描画とかは実感できず…)

 元が15年前のゲームだから仕方ないけど、2021年現在から見ると
・マップ移動、屋内外移動、イベント発生などで必ず数秒のロードが挟まる(現代RPGはシームレス)
・ムービー加速がない(全スキップのみ)
・会話を文末尾まで瞬間表示できない
・ファストトラベル(マップ移動)の手順が煩雑
・高低差のあるダンジョンで謎解きギミックをミスると、上階層に上がる手間で30秒以上かかる
・バトルが完全な作業
などの点で不便さを感じた。

 とはいえ、終盤のゲーム演出がエゲツないほど上手いから全部許せるな!「reset ~ありがとうバージョン」→「太陽は昇る」→「reset」の流れは泣かせの暴力。昔1度プレイしたのに涙腺千切れそうになる。



・Control ultimate edition Switchクラウドバージョン
 2019年の海外ゲーム賞を獲りまくった1本。前から気になってたので購入。
 地形をぶっ壊しながら進むシステム、物理演算と光学的な質感再現を追求し尽くしたオブジェクト表現、オカルトSFのシェアードコミュニティ「SCP」をベースにしたダークな世界観…。ゲームそのものは文句のつけようがない1作なのだけれど………翻訳が酷過ぎる!!

 OPムービー30秒地点で、こんな原文と訳がある。
It’s like…we live in a room, and there is a poster on the wall.

私たちはある部屋に住んでいて、その壁にポスターがあるわ。

 バカかな??問題点を列挙すると…
①一番肝心なIt’s like~の部分を丸ごと削っている(世界の真相を比喩で説明する下りであって、この文はその始まり)
②そのくせ、「ある部屋」「その壁」などの末節を削らない(字幕翻訳は情報量を削ぎ落とすのが鉄則)
③直訳で文章を長くしている
④weを中学英語脳で「私達」と訳している(theyも「彼ら」と訳しちゃダメだよ!)

素人が烏滸がましいけど、僕なら
「人類は言うなれば、ポスターの掛かった部屋の住人ね」
って訳すかな。
 こんな調子で、機械翻訳にぶち込んだような珍文が目白押し。字幕表示時間が異常に短いのも含め、日本ローカライズ担当さんは無能オブ無能。


 話変わるけど、Remedy社の作品に共通する特徴「基本1本道の構成」というのも僕個人の好みでした。箱庭お使い系、オープンワールド系、クラフト系みたいな自由度高いやり込みゲームはどうしても食指が動かんのよな…。remedyゲームが指向するような、「映画的」コンテンツが僕みたいのには合う。白い部屋の扉を開けた途端真っ赤な風景がドガシャーーン!!!って飛び込んで来るキューブリック的演出も好き。



2021春アニメ 途中経過
2021春アニメ 途中経過
前回紹介した6作の評価
https://magiclazy.diarynote.jp/202104230058383420/

〇完走確定
・ゾンビランドSAGA リベンジ
 サイゲパワーの結晶たる3DCGライブに目が行くけど、キャラの演出が抜群に上手いね。視聴者の意識が向かう会話・状況の中心キャラのみならず、画面端のキャラの表情や仕草を凝ることで各人の性格付けを反映させている。萌え(死語)の追及としてはかくあるべし。

・スーパーカブ
 6話で感動した。修学旅行に一人だけカブで現地集合するって話なんだけど、「周りは誰も歓迎しない」のよ。部活・趣味の日常系アニメって①描く範囲が彼らのサークル周りに限定されるか②彼らを無条件に肯定する世界か、の2点が多い。
 一方、カブ6話では合流した主人公に対し一瞬引いた空気が漂い、その後無視されていく。このちばてつや的な「世界が背後に広がっている」感覚は、なるほど小説より視覚メディアに向いてる気がする。これはメディアミックス化した価値があるね。

・ダイナゼノン
「盛り上がりが遅い!」(鱗滝師匠)。主人公チームの病みが見え始める4話から漸く楽しくなってきた。5話ラスト「飽くまで噂なんだけど…事故じゃなくて自さt」のぶつ切り演出には鳥肌が立った。


〇様子見
・ヴィヴィ―
https://magiclazy.diarynote.jp/202105010507381472/
 あかんこれ…危惧通り伏線ではなく粗のパターンや…。ポイ捨てキャラ感動話はうっすいし、時間SFとしてもロボット(AI)SFとしても作り込み足りてなくて、ラノベ風掛け合いとライブシーンにしか面白みがない…。
 キャラデザ・作画は良いし、バトルの外連味も悪くないのになあ。とはいえ12・13話で完璧な伏線回収があるかもしれないので視聴続行する。

・シャドーハウス
 1~2話のローテンポぶりは「主人公二人への感情移入」装置として褒めたけど、6話まで進んで漸くお披露目回編は流石に遅すぎる。原作漫画の面白さって「監視・閉鎖社会における成り上がり&体制打破」にあると思う。それなのにこのテンポで進むとしたら、1クールの最後は「同期組の落ちこぼれコンビが廃棄&廃品回収」される下りでのバッドエンドになるよね。作品単体の落ち着け方としてどうかな?
 とはいえ、端折り過ぎると約ネバ2期のような地獄になるし、漫画アニメ化は大変ね。


〇視聴諦め
・MARS RED
 4話切り。仲間内で「雑魚キャラ煽り」を延々続け、そいつが死亡フラグ重ねた挙句死ななかった。一方、同じ話で出てきた捨てキャラはあっさり死んで神妙ぶるエンディング…心底アホくさくなった。
 別にね、ギャグとシリアスが混在してても良いんですよ。でも吸血鬼系アニメの鬼滅もヘルシングも血界戦線も、ギャグの時はデフォルメを使って空気を変えていた。今作の何が辛いって、おちゃらけ掛け合いパートの時も同じ表情なんすよ。

 演出が下手なのは基より、キャラデザの時点でダメだった可能性がある。アニメMARS REDのキャラデザは漫画家の唐々煙が担当。この人の代表作「曇天に笑う」シリーズを読んだことあるんだけど、表情、特にデフォルメ表現に乏しいんだよねぇ…。BLタッチなシリアス噺には向いてるだろうけど、陽気な男子トークでも同じ調子はきつい。
 唐々煙先生の画自体を否定する気はないけど(アニメ化に先駆けたコミカライズは未読で、そっちが成功しているか知らんので)、アニメでやるならもっとハードボイルド・ノワールジャンルに寄せた演出にして欲しかった。



こんなところで。
  

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