男たちの挽歌

2016年8月24日
ジョン・ウーの傑作ノワールではなくばん(ト)か(ンパニー)の話。

 PTで高揚、現出、エムラクールが大きな注目を浴びた一方、バントカンパニーはシェアを後退しました。カンパニーが王座を転落する日が来たのか。しかし翌週のGPリミニでは2日目進出の32%、トップ8のうち6人がバントカンパニーという結果になりました。
 カンパニーに有利が付くデッキはないのでしょうか。ジャンド高揚はティムール・スルタイ高揚と同じコジリタ+現出コンボを備えながらもリリアナや衰滅といった黒コン要素も兼ね備えており、安定したボード干渉が可能なためカンパニーへの相性は良いデッキではあります。しかし同系メタでPWを多くとったコントロールや、アンチコントロールの熱病バーンに弱く、ソリューションと呼ぶほどには至っていません。
 環境最強たるバントカンパニー。ミラーマッチの荒波を超えるため、バントカンパニーの構成が少しづつ変わり始めてきています。


・《ドロモカの命令/Dromoka’s Command(DTK)》
 ここ2週間での一番の変化はここでしょう。ドロコマはメインの採用枚数が減りつつあります。
 ドロコマが強いマッチである白単人間、白緑トークンは前者はコジリタとリリアナ、後者はバントカンパニーの飛行生物を前にその数を大きく減らしました。また、前環境でのカンパニーミラーの決め手だった変異エルドラージは環境から姿を消したため、インスタント除去であることの利点も一つ減りました。
 GPポートランドではPaul Rietzlがメインドロコマ0のカンパニーでトップ8に入賞しました。熱病デッキに明確に突き刺さるカードのためサイド含め0というのはないにせよ、これからドロコマはますます減っていくでしょう。

・《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》
 無私の霊魂の登場によりカンパニーの2マナ枠から長らく遠ざけられていましたが、リリアナデッキ、同系を見据え徐々に採用枚数が増えています。

・《石の宣告/Declaration in Stone(SOI)》
 無私の霊魂とアヴァシンのせいであっという間に膠着する同系で、地上生物の壁となる代言者、追跡者を複数除去できるカード。ドロコマと散らす形での採用が増えています。

・オジュタイの命令
 アヴァシンへの保険であり、霊魂orジェイスを釣れるため同系で強いほか、ETB、キャスト時誘発能力がある分反射魔導士で戻し辛いイシュカナ、深海鬼、エムラクールの着地を防ぐ役割があるのでそれなりに受けが広いカードです。


 先週末のRPTQでは変異エルドラージを取ったバントカンパニーがトップ8に残っていました。上にあげたカードの他にも支配の天使、老いたる深海鬼、悲劇的な傲慢など、強烈な効果を持ったカードはあります。勝つにはメインから対策。そんな段階に来たのかもしれません。

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