2020年上半期映画振り返り
2020年7月2日 映画 コロナ禍で少な目。
〇ワースト
・新聞記者
https://magiclazy.diarynote.jp/202004070128144710/
ゴミ映画評価を変える気はないけど、配給・制作のスターサンズの心意気は改めて買いたい。ここの作品は必ず映画館に見に行くし、そしてダメなら酷評する。
〇ベスト6(特筆したいのはこれだけ)
・ヒックとドラゴン3
ファミリー映画として完璧!現代アメリカ批評、大人の責任、子供の成長の受容…と大人の鑑賞に十二分に応えると同時に、無声コミカル演技で子供も楽しめる。新ジュマンジ2とかいうカス映画の翌週に観たから目ん玉飛び出たよ。
・テッドバンディ
サイコキラー映画の醍醐味と言えば「昼は無害、夜は殺人鬼」の二面性にある一方、今作ではバンディの殺害シーンが一切ないまま進む。神の視点を奪われた観客は焦燥を抱え続けるからこそ、ラストのカタルシスは凄まじい。
悪魔か冤罪か、を問う今年の映画としては「リチャードジュエル」より面白かった。
・マザーレスブルックリン
精神障害の探偵という設定が秀逸。ラノベみたく天才の代名詞にされると殺意が湧くが、エンタメ性とメッセージ性の絶妙な綱渡りを保ちつつ物語を推進させていく。
黒人略奪事件のアメリカ世相と併せて見ると、行政ー差別ー貧困の繋がりにまた一つの知見を得られると思う。
ベスト3
・ナイヴズアウト
張り巡らされた伏線を回収していくパズラー的快感はもとより、目まぐるしく変化するジャンルが最後にミステリーに回帰していく映画的豊かさも魅力。
LOOPERと今作の出来を見ると、EP8がクソだったのは監督のせいじゃなくて、SWってコンテンツ自体のせいじゃねえの?(暴言)
・パラサイト
「殺人の追憶」に並ぶポンジュノ監督の大傑作。ラストの切れ味に至る過程全てが完璧。適度にスリルとユーモアを交え一秒たりとも飽きない。
・ストーリーオブマイライフ わたしの若草物語
時間軸のシャッフルはキューブリックが大成した手法だけど、ミステリー・情報提示の装置ではなく観客のエモーションを高める装置にしたのは見事。暖色で淡い画面の幸せな過去、寒色でシャープな画面の辛い現在を往還しながら、「反復と変化」が積み重なっていく。
後半15分で物語がハッピーエンドに向かい、幸せを表す色調で現在が彩られる演出に号泣!…な上でラストの切れ味がこれまた鋭い。怨敵に一矢報いる展開はそれだけで痛快だけど、社会と女性、商業主義と娯楽性、メタフィクション性全てが詰まっている。文句ない大団円に見えて、何度も思い返してしまう切なさを残す。
〇ワースト
・新聞記者
https://magiclazy.diarynote.jp/202004070128144710/
ゴミ映画評価を変える気はないけど、配給・制作のスターサンズの心意気は改めて買いたい。ここの作品は必ず映画館に見に行くし、そしてダメなら酷評する。
〇ベスト6(特筆したいのはこれだけ)
・ヒックとドラゴン3
ファミリー映画として完璧!現代アメリカ批評、大人の責任、子供の成長の受容…と大人の鑑賞に十二分に応えると同時に、無声コミカル演技で子供も楽しめる。
・テッドバンディ
サイコキラー映画の醍醐味と言えば「昼は無害、夜は殺人鬼」の二面性にある一方、今作ではバンディの殺害シーンが一切ないまま進む。神の視点を奪われた観客は焦燥を抱え続けるからこそ、ラストのカタルシスは凄まじい。
悪魔か冤罪か、を問う今年の映画としては「リチャードジュエル」より面白かった。
・マザーレスブルックリン
精神障害の探偵という設定が秀逸。
黒人略奪事件のアメリカ世相と併せて見ると、行政ー差別ー貧困の繋がりにまた一つの知見を得られると思う。
ベスト3
・ナイヴズアウト
張り巡らされた伏線を回収していくパズラー的快感はもとより、目まぐるしく変化するジャンルが最後にミステリーに回帰していく映画的豊かさも魅力。
LOOPERと今作の出来を見ると、EP8がクソだったのは監督のせいじゃなくて、SWってコンテンツ自体のせいじゃねえの?(暴言)
・パラサイト
「殺人の追憶」に並ぶポンジュノ監督の大傑作。ラストの切れ味に至る過程全てが完璧。適度にスリルとユーモアを交え一秒たりとも飽きない。
・ストーリーオブマイライフ わたしの若草物語
時間軸のシャッフルはキューブリックが大成した手法だけど、ミステリー・情報提示の装置ではなく観客のエモーションを高める装置にしたのは見事。暖色で淡い画面の幸せな過去、寒色でシャープな画面の辛い現在を往還しながら、「反復と変化」が積み重なっていく。
後半15分で物語がハッピーエンドに向かい、幸せを表す色調で現在が彩られる演出に号泣!…な上でラストの切れ味がこれまた鋭い。怨敵に一矢報いる展開はそれだけで痛快だけど、社会と女性、商業主義と娯楽性、メタフィクション性全てが詰まっている。文句ない大団円に見えて、何度も思い返してしまう切なさを残す。
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