アニメ呪術廻戦 雑感
 10話まで進んだのでまとめ。

〇長所
・戦闘作画が良い
 まあ先ずはこれだよね。ヌルヌル作画(デジタルの時代になったので死語か?)ってだけじゃなく、手足を活かした殺陣、上体下肢のしなり・体重移動、カメラワークと総合的なクオリティが高い。視聴継続させるために1話(~3話)の作画が良いっていうのが通例のところ、呪術廻戦は全話(例外は6話だけ?)でそういう戦闘が展開される。
 流石「ユーリ on ICE!」やリメイク版「どろろ」のMAPPAスタジオだなあ…と思ったら、MAPPAって元々片渕監督が『この世界の片隅に』を制作するために立ち上げたスタジオなのね。そりゃ神作画も納得。

・アニオリ小ネタ
 格闘の細かい所作・繋ぎ、無為転変で異形化された人の伏線などなど、小さな気配りが見えて大変良い!

・Cパートに力入ってる
 単眼猫先生監修の「じゅじゅさんぽ」がそれなりのボリュームで入っていて、何だかんだ非戦闘回でも最後まで観れる。


〇短所
・戦闘中の「間」の力が抜けすぎ
 映画鬼滅酷評の時にも書いたけど、どうしてこうも原作台詞をト書きに書き起こしたがるのかなあ…。もっとファンシー&ファンタジーなジャンルでは気にならんけど、とりわけ「一瞬でも気を抜いたら即死する」ってシリアスバトルで、ダラダラ会話するの止めない?せめてカメラをゆっくりパンするとか、じりじりあとずさりするとか、何らか「戦闘が継続している中での発話」って演出にしてくれや。

・呪霊が怖くない
 呪術廻戦に限らず、退魔系アニメに共通して言えることだけど、「序盤の雑魚敵は怖いのに、高位のボスキャラほど恐怖感薄れる」ってことない?
 第5話で特級呪霊4人がファミレス行くシーンはほんと失笑。べたーっとした配色、千葉ちゃんの過剰演技、てくてく上下動する歩き方…。どうにも実在感があり過ぎるのよね。歩く影を歪にするとか、カメラ(ガラス)に映らないとか、夏油に出されたお冷があっという間に沸騰するとか、映像的な小ネタで「こいつはヤバい」って見せて欲しかった。
 その点、真人が暗躍を始める9話以降は良い感じです。



 粗がないとは言わないけど、熱意、強み、アニメの独自性が感じられ大変に好印象。2クール最後まで観るし、0巻が映画化したら間違いなく観に行く。
 

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