「るろうに剣心-the final-」が和製アベンジャーズだった件
 冗長で眠たいシリアス展開が漸く終わったと思ったら、過去作のキャラ総出演でラスト1時間にアジト強襲開始して一気に盛り上がった。

 蒼紫、左之助が原作のように活躍しない、って批判意見観るけどそれどうなんかね。ちゃんとストーリー上の必然性があるよ。
 蒼紫様はダイナマイト途中退場するけど、御庭番衆に「気球の行方を追え」と命じていてそれがアジト(縁からラブレター貰った剣心以外は本来知らない)を見つける流れになっている。
 左之助に至ってはアンチのフタエノキワミ!二重の極み習得を京都篇でオミットされたせいでまるで噛ませ犬なんだけど、大八車を破城槌代わりに使ったおかげで剣心が先に進む手助けになった。
 バトルとしての見せ場があるのがベストっていうのも分かるんだけど、ケイパー映画みたいに「作戦遂行のために役割を果たす」っていうのも活躍の一つだよ?

 とはいえ、操が回転剣舞・六連で八ツ目を倒したり、宗次郎がひょっこり現れて共闘始めるのには流石に笑ったけど。お前は北海道篇実写化まで待て。


 寧ろ映画としての問題は、ドラマパートのダレ具合だよね。巴の死の下りが1度5分程度の回想があった後、フラッシュバックがいちいち挟まるんだ。これがクドい。
 過去篇を15分なり20分なり時間区切って一度に語って、そののちに反復と変化でエモーション上げてくれや。風車や日記といった映像的に使える筈の小道具も後出しじゃんけんで上手くない。

 勿論、過去篇が切れ切れになったのは理由があって。
 6月に公開される「るろうに剣心 -the beginning-」は、人誅編で挟まれた過去譚(人斬り編・巴編)がベースの模様。
https://www.youtube.com/watch?v=tt74EALUt-4&ab_channel=FilmIsNowMovieTrailersInternational
ここで時間軸に合わせて語るために、今回のthe finalではイメージ映像ぐらいの表現にしか出来んかったんやろな…(ならthe finalの公開を後に持ってきた方が良くね?とは思うが)。
 過去篇と言えば、るろ剣派生作品で最高傑作として名高いOVA「追憶篇」との比較は避けられないだろう。追憶篇は無駄な説明台詞を一切廃した作品なんだから、the beginningはせめてバトル中に絶叫演説しない映画だと良いなあ…。

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