2021年4~9月 印象に残った本
2021年9月15日 趣味 コメント (2)
PC触る時間減らした分、けっこう読書量が増えた。
〇本
・21世紀の資本 トマ・ピケティ
概要:資本収益率R>経済成長Gの公式は20世紀半ばを除き、歴史の普遍的事実である。経済格差が広がり続ける21世紀では、世襲制資本主義が台頭していく。
https://magiclazy.diarynote.jp/202005272316572743/
ドキュメンタリー映画で知った。とにかく文章が上手い。
章の始めでいったん抽象的な概念を提示しても、かみ砕いた言葉・具体的な事例で丁寧に説明してくれる。18世紀の経済を無機質な数字で語られたらサッパリだが、「ゴリオじいさん」などの文学を引用し生き生きとした風景で見せてくれる。
ポピュラーサイエンスはかくあれ、といった一冊。
・火星年代記 レイ・ブラッドベリ
粗筋 火星移住を目指した地球人たちの、数百年にわたる興亡史
ブラッドベリ作品では「華氏451」に並び評される長編。地球人とは性質も倫理も違う火星人による抵抗、それでも蝟集し食い荒らしていく地球人、やがては緩やかに滅びていく両文明…。連作短編なので、1日1篇さっくり読める。
「バーナード嬢曰く、」でも紹介されたけど、滅びる者の悲哀を描かせたらブラッドベリに敵う者は居ないね。
・三体 劉慈欣
粗筋 三体文明と地球文明による、数世紀に渉る総力戦
エンタメ小説の全てが詰まっている。設定を読むとハードSFっぽいけど、全く難解ではありません。
第一部が
歴史サスペンス→ミステリー→ギーグファンタジー→SF
第二部が
科学プロジェクトもの→コンゲーム→スペースオペラ→疑心暗鬼スリラー
第三部が
悲恋もの→童話→ディストピア→ディザスター→C・クラーク的な高次元SF
と目まぐるしくジャンルが移り変わる。そのうえ、どの要素も独立した短編小説でも通用するクオリティ。ここ5年でベストのフィクション。
〇漫画
・異種族レビュアーズ
個人的に異種姦漫画って、リアル方向が好きでして(「鉄巻とーます」から「みぞね」辺りまで)。なのでアニメ化で知ったときは敬遠してたんですが…読んだらドはまりしました。
サキュ嬢をファミ通クロスレビューするメインストーリーの面白さは勿論のこと、レビュー事業が拡大していく成り上がり、ファンタジー世界のミステリー要素、の2軸も巧妙に織り交ぜられている。天原先生の創造力には敬服するばかり。
作画も種族ごとの特徴づけやキャラ萌えが上手く、苦手意識を持ったのを反省。漫画の面白さって写実性や描き込みだけじゃないなあ…と改めて思った(某海賊漫画と比べながら)
・忍者と極道
山田風太郎×浪花節×藤田和日郎演出。「HELSING」と同じで、クサさ(誉め言葉)にハマれる人ならとことんハマる。
黒幕の設定情報をガッツリカバー裏で語っているのには驚いた。毎巻楽しく読んでるけど、電子版読んでる人はついて来れるのかな?
・メダリスト
ああ^~ロリコンになるぅ^~。
スレた作品の多いアフタヌーンで、ここまでド直球、熱気の凄まじい漫画って珍しいね。ヴィンランドサガに並ぶ看板漫画。
・ダンダダン
オカルト×心霊、の2軸で攻めるという出だしは面白い。が、1巻早々で両方ごっちゃになったのは残念。『レンタルマギカ』みたく、オカルトはオカルトの専門家、心霊は心霊の専門、とケイパー要素のある異能ファンタジーを期待してた。
けど、太眉白ギャルは可愛いよね!可愛い!(語彙消失
続きます。
〇本
・21世紀の資本 トマ・ピケティ
概要:資本収益率R>経済成長Gの公式は20世紀半ばを除き、歴史の普遍的事実である。経済格差が広がり続ける21世紀では、世襲制資本主義が台頭していく。
https://magiclazy.diarynote.jp/202005272316572743/
ドキュメンタリー映画で知った。とにかく文章が上手い。
章の始めでいったん抽象的な概念を提示しても、かみ砕いた言葉・具体的な事例で丁寧に説明してくれる。18世紀の経済を無機質な数字で語られたらサッパリだが、「ゴリオじいさん」などの文学を引用し生き生きとした風景で見せてくれる。
ポピュラーサイエンスはかくあれ、といった一冊。
・火星年代記 レイ・ブラッドベリ
粗筋 火星移住を目指した地球人たちの、数百年にわたる興亡史
ブラッドベリ作品では「華氏451」に並び評される長編。地球人とは性質も倫理も違う火星人による抵抗、それでも蝟集し食い荒らしていく地球人、やがては緩やかに滅びていく両文明…。連作短編なので、1日1篇さっくり読める。
「バーナード嬢曰く、」でも紹介されたけど、滅びる者の悲哀を描かせたらブラッドベリに敵う者は居ないね。
・三体 劉慈欣
粗筋 三体文明と地球文明による、数世紀に渉る総力戦
エンタメ小説の全てが詰まっている。設定を読むとハードSFっぽいけど、全く難解ではありません。
第一部が
歴史サスペンス→ミステリー→ギーグファンタジー→SF
第二部が
科学プロジェクトもの→コンゲーム→スペースオペラ→疑心暗鬼スリラー
第三部が
悲恋もの→童話→ディストピア→ディザスター→C・クラーク的な高次元SF
と目まぐるしくジャンルが移り変わる。そのうえ、どの要素も独立した短編小説でも通用するクオリティ。ここ5年でベストのフィクション。
〇漫画
・異種族レビュアーズ
個人的に異種姦漫画って、リアル方向が好きでして(「鉄巻とーます」から「みぞね」辺りまで)。なのでアニメ化で知ったときは敬遠してたんですが…読んだらドはまりしました。
サキュ嬢を
作画も種族ごとの特徴づけやキャラ萌えが上手く、苦手意識を持ったのを反省。漫画の面白さって写実性や描き込みだけじゃないなあ…と改めて思った(某海賊漫画と比べながら)
・忍者と極道
山田風太郎×浪花節×藤田和日郎演出。「HELSING」と同じで、クサさ(誉め言葉)にハマれる人ならとことんハマる。
黒幕の設定情報をガッツリカバー裏で語っているのには驚いた。毎巻楽しく読んでるけど、電子版読んでる人はついて来れるのかな?
・メダリスト
ああ^~ロリコンになるぅ^~。
スレた作品の多いアフタヌーンで、ここまでド直球、熱気の凄まじい漫画って珍しいね。ヴィンランドサガに並ぶ看板漫画。
・ダンダダン
オカルト×心霊、の2軸で攻めるという出だしは面白い。が、1巻早々で両方ごっちゃになったのは残念。『レンタルマギカ』みたく、オカルトはオカルトの専門家、心霊は心霊の専門、とケイパー要素のある異能ファンタジーを期待してた。
けど、太眉白ギャルは可愛いよね!可愛い!(語彙消失
続きます。
コメント
第一部〜第三部の云々。
なるほど! 少し自分の中で整理が出来ました。
あと、確かに、ここ何年かのベストになりますよね。
(少なくとも今年のベストではありそう)。
火星年代記
いつか読みたいです。
「行けたら行く」みたいなコメントですんません。
350pくらいです。
雰囲気を味わうだけなら、『十月の旅人』所収の『休日』という短編でも十分ですよ。『火星年代記』のプロトタイプと言われる一作で、寂寥落莫たる思いに浸れます。