セレズニア
http://takewithwater.hatenablog.com/entry/2018/10/08/000507
　茶土地＋ギルドランキング
http://takewithwater.hatenablog.com/entry/2018/10/08/000530





　イコライザー２見た。

　宣伝の「イコライザーVSイコライザー」は至極あっさり済まされ、代わりにマッコールのお得意・ご近所さんとの交流パートに多くの時間が割かれていた。
　1作目のような外面人間のふりした殺人マシーン描写は減り（殺人時間の計測・死亡カウントダウンなし）、感情に溢れた人間に少し姿を変えたように思う。1作目は元軍属・不眠症・他者の願い（と自分が勝手に思っているもの）への殺人・真顔無言の殺戮…と明らかにスコセッシの「タクシードライバー」を意識していたが、2作目ではトラヴィスとは違う人間になったね。
　マッコールの過去を語るパートがあるけれど、不細工なテレビ邦画と違い回想やモノローグを挟まず飽くまで画と演技で見せる。小説の使い方も非常に詩的。ギャング志望の少年に渡すのが「僕と世界の間に」なのは「黒人を理由にするな、自分にあるもので人生を歩め」を意味する。
　妻との時間を過ごした家に帰り、枕頭に据えるのが「失われた時を求めて」なのも泣かせる。かつて華やかなりし男も老いた…だが去っていった者を滅ぼさないために、書き＝生き続けねばならない。円環は繋がり、人生の再生が始まる。　フークワ監督への評価が改まりました。