名探偵ピカチュウ
名探偵ピカチュウ
 上半期観た映画の中では紛れもなくワースト作品だったなと。

 人とポケモンが対等に暮らすライムシティが舞台…なんだけど、1分くらい情景見てるだけでダメ―な雰囲気が漂うのよね。ポケモンの実在感がまるで感じられない。
 「スタートレック」のような人型同士であっても、異種間共生には努力が必要でそれがデザインにも反映されるわけ。一方ポケモンはサイズもフォルムも多様な生物なのに、何でライムシティは「人間にとって住みやすい街」になってるの?ピカチューとティムが一杯引っかけにバーに行くよね。何で背の低いポケモン用の高さ調整スツールが無いの?何で手(前肢)が器用じゃないポケモン用のストローとかジョッキがないの?「ズートピア」何年前だっけ?
 極めつけは前半の見せ場となる地下闘技場ね。あのさ、毒霧や火炎をどばどば吐き散らして戦うんだから、高低差付けて上から見下ろすコロシアムにするとか、別室の戦闘をモニターで観戦するとかあるでしょ。隙間がら空きの金網で囲うだけとかありえないから!
 ディティールを詰める気がさらさらないってことは、作り手が誰一人「ポケモンがこの世界には本当に存在してるんだ!」と信じてない。「あ、役者が演技した上にCG貼り付けてるだけなのね」って醒めるのよ。

 もう一つが「パートナーシステム」。発想そのものは良い。ポケモンバトルって引いて見れば瀕死になるまで6匹づつを殺し合わせる代理戦争な訳じゃん。舞台となるライムシティではバトルが禁止され、人間はポケモン1匹を対等なパートナーとして共に暮らしている…。ポケモンが従来胚胎していた悪趣味さを解消すると共にバディムービーとしての魅力を打ち出せるので成程面白そうではあるのよね。
 でもライムシティの風景を見れば分かる。ポケモンは「常に人間の側に居る」。それって対等か?どのポケモンも、独りで商業活動、社会活動を営む者はいない。完全にペット、良くてイスラム圏の夫唱婦随の風景。
 愛くるしいピカチュウが野太いおっさん声で話す。この「テッド」チックなギャップ萌えそのものは良いけど、「飼い主」と話せるペアをティム×ピカチュウだけにしたのもの問題だったと思う。渡辺謙が「このブルーは不機嫌そうに見えるけど、実は違うんだよ」とへらへら笑ってるけど、それテメェの胸三寸じゃねえか!ポケモンに自主性はなく、人間とポケモンの間にコミュニケーションがない。ただ支配層である人間側が心が通じ合っている「という思い込み」で玩弄する。結局、先進都市ライムシティにあってもポケモンは人間の奴隷に過ぎない。
 そしてそれを「ミュウツーの逆襲」で茶化すという無神経さね。あの1作目にしてポケモン映画最高傑作は、被造物が造物主に対し自由意志の闘いを挑む失楽園ジャンルだったワケじゃん。この映画のペットたちに救いはありましたか…?

 お話も粗末すぎて逆に難解。黒幕のハワードは故意犯としてミュウツー捕獲をティムの父ハリーに頼むのに、なぜ遺伝子研究施設の情報を漏らすのか。ミュウツーは神のような力を持ちピカチュウ越しに事態を把握してるのだから、わざわざピカチュウを走狗として使わずともハワード殺せる筈では、とか。下半身不随のハワードがミュウツーと「ゲットアウト」式交換術をするのは分かるが、全人類家畜人ヤプー計画を企む必然性がないとか…。

 兎も角駄作。これを見るなら少年チャンピオン連載中の「ビースターズ」を全巻買おう。名探偵ピカチュウにはない、世界の実在を確かに感じられる傑作だから。
 
ティムール荒野

ボーラスの城塞先手〇:カジュアル
赤単後手×:荒野引けず
白単後手×:相手ドブン
赤単後手〇:赤単後手でも勝てるようになったのは凄くない?
青単カジュアル?先手〇:2Tらせんで投了ってどういうことなの
マーフォーク後手〇:有料イベに出る鋼の魂
グルール後手〇:3マナドムリで淫夢くんと格闘する馬鹿なので返しニヴを除去する手段なく勝ち。ありがとなす
赤単後手×:荒野なし加速なし

5-3。なんやねんこの後手率とビート率。

エスパー。ビート抹殺すべく占い師+肉儀場。とはいえ6マナPWはコントロール同系に強いウギン2。
赤単後手〇:占い師ラスで鼻ホジ
青白PWC後手×:エスパーは分かるけど青白なんぞに負けるのは辛いんごねえ…。それ下位互換じゃない?ビートにどうやって勝つの?
千年嵐先手〇:屈辱燼滅テフェリーウギンで負けようがなくて済まぬ



土地26
3《樹上の草食獣》
4《成長のらせん》
4《門破りの雄羊》
4《燃え立つ門》
4《ギルド会談/Guild Summit》
4《迂回路/Circuitous Route》
2《人知を超えるもの、ウギン》
2《アーチ道の天使(RNA)》
3《門の巨像》
4《ハイドロイド混成体》

 新カードは0/3到達とウギン。
 0/3は追加セットするのでタップイン14のゲロ重デッキとの相性がいい。加えギルド会談され出れば土地セットがドローに変わるため、ハンドの土地が途切れることがない。
 ウギンはパイロで流した後のフィニッシャー兼パーマネント対策。無色のキャストが2減るため、ウギンを出したターンに一緒に巨像を0マナで唱えられるのはナイス。

 ランクを十数回回したが…勝率5割切ったため解体。
 負けた理由はというと…安定感がない!やっぱ門ってクソだわ!門を引き過ぎたら負け、引かないと負け、フラッドしてもスクリューしても負け。
 加え、灯争大戦以降現れたPWCデッキが辛い。もとより生物を横に並べられないため、テフェリー有するエスパーに絶望的に相性が悪いのは知っていた。ところがちびテフェリー1枚でおぞましいほどテンポを取られ、ナーセットが出るとミッドレンジの癖に即投了という相性のおぞましさ。

 カジュアルを除くと勝った相手はエスパーミッド、スルタイ、グリクシスミッドなど…。まあこの3者に勝つだけだったらそれこそエスパーPWCで良いよね。ということで解体なのでした。

http://takewithwater.hatenablog.com/entry/2019/05/08/230652
 記事投稿初日は筆者名が謎のアジア系だった。LSVのゴーストライターが筆を滑らせたのか、何かのネタなのか。釈明もないまま訂正されたので真相は薮の中。

 あ、今回はこれで終わりです。



http://takewithwater.hatenablog.com/entry/2019/05/07/012502
 リミテで淫夢くん積んだ相手に負けたらブチギレ不可避。
 シミックネクサスを回した…ところ勝率が悪い。まあ何というか淫夢くん(《樹上の草食獣》)がデッキに合ってない。
 淫夢くんで加速しつつPWを早めに出し、且つ0/3防衛で確実に守るというアイデア自体は良さそうに聞こえるのだが、ナーセットもタミヨウも淫夢くんで早めに吐き出した土地を補給してくれない。加え、こいつはらせんのキャントリがない分、ハンデス・カウンター相手・マリガンに目に見えて脆弱になるのよね。で、結局引きの下ブレを回避できる構成を考えると環境初陣戦のような捻りのないリストに落ち着く。
 とはいえハイドロ枠をタミヨウにしたあのリストが最適解とも思えない。青いデッキがナーセットやちびテフェと云ったキラーカード増えたの対して、こっちはタミヨウだけだからね(そもそもナーセットあるのに未だアズカンタ3・4積みとか、無色土地取ってるのにギルド門0の舐めマナベースはどうかな?)

 まつかささんの書いてた《無神経な放逐》型も一度試そうかな。一瞬と役割は全く違うので、減らすとすればフォグのスロットかな。一瞬は相手の荒野とか、こちらの荒野キャストに対して返しビビアンに重ねるべきカードだからね。

 1週間ぶりのLSVリミテレビューはこちら↓
https://magiclazy.diarynote.jp/201905041423042785/

 エスパーミッド・コン使っていてグルールがキツかったのでアンフェアの極み荒野に原点回帰。

土地26(2色土地24森1島1)
2《選択/Opt》
4《樹上の草食獣》
3《ボーラスの占い師》
4《成長のらせん》
1《覆いを割く者、ナーセット》
2《焦熱の連続砲撃/Fiery Cannonade(XLN)》
4《悪意ある妨害/Sinister Sabotage》
4《荒野の再生》
4《薬術師の眼識/Chemister’s Insight》
2《パルン、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Parun》
4《発展+発破/Expansion+Explosion》

 淫夢くんのここが強い!
①土地加速
 らせんと8枚体制で加速が出来る。加え、もともと《発展+発破/Expansion+Explosion》で手札補充の出来るデッキなので、2枚目以降も強い。5~6T目に荒野*突破をした後、引いてきた淫夢くんで土地を更に加速させる。体感的に少ない枚数の発展本体ぶち込みで勝てるようになった印象。
 単純な加速だけでなく、1T目に加速出来るのも見過ごせない。2Tナーセットor妨害が出来るので、コントロール相手ですらそんなに悪いカードではない。
②1マナ0/3
 赤単白単相手に後手で間に合うこの嬉しさ。1マナ除去を全抜きしても耐えられるようになった。
③到達
 おまけに見えてかなりデカい。2T探訪に対する最高の回答であり、青黒系相手に《正気泥棒/Thief of Sanity》をサックリ止められる。

 対高速への耐性を上げつつ引きムラが大幅になくなったのでかなり好印象。ただリスト見て貰えば分かる通り、赤足す理由ある?って感じなのよね…。青単正気泥棒耐性は取りあえず淫夢くん4枚積めばどの荒野でも確保できるようになった。《発展+発破/Expansion+Explosion》が更に強くなったので、コントロール・コンボ同系有利な荒野であるのは変わらないのだけれど。
http://takewithwater.hatenablog.com/entry/2019/05/04/142126



ドラフト環境雑感

白:最弱。生物、バットリ、レンジストライク除去はアグロ向きなのに、PWは放浪者テヨドビンファートリナヒリと悉く受け身なのが草。初手オケチラ以外で白進む理由あるの?
青:序盤はバウンスルーターで支え、エイヴンドレイクでPWをドつき、ロングゲームは最強ドロー《タミヨウの天啓》で蓋。完璧な増殖も組めるし、最悪グッドスタッフでもデッキになる。
黒:動員で生贄・増殖とシナジーしつつ、高性能除去と動員ハンデスで干渉する。コモンには攻め力のある生物が居ないのでサブカラーの扱いだが、PWとなるとダブリエルアングラスヴラスカニクシリスと最強クラスがひしめく。
赤:軽除去+ハスクくん・パワー4集団でアグロも志向出来ながら、《王神への敬意》やティボルトヤヤでコントロールも出来る。《呪文持ちの奇魔》はもちろんのこと、1/3果敢もクソ強い。環境のスペル量、占術付与があるのでラヴニカの1/3果敢とは全くの別物。
緑:増殖自体の質は良いが、動員なし・碌な1/+1設置カードなしと宝の持ち腐れ。1/1飛行マーフォーク、救出のスフィンクス、雷のドレイクと青緑増殖は割かし強い。

色の強さで言えば青>>黒=赤>>緑>>>>>>>>>>>>白
かな?
 思いつくがアリーナする時間が足りてない。

①戦慄衆の侵略
 リミテで2T目に出して「これ構築級じゃね?」と思ったので使い道を考える。
・動員する
 一番の相棒は永遠神の投入か。2T目に貼って5T目に投入を打つと4点ゲインの後に7/7絆魂が走り出す。
・生贄の種
 色々あるけど、まともなのは《忘れられた神々の僧侶》《疫病造り師/Plaguecrafter》《ゴルガリの女王、ヴラスカ/Vraska, Golgari Queen》の3枚。
 僧侶、疫病はクソ弱そうなリストの白黒クラッツがMO5-0したとか。ソリン強いのは僕も使ってわかったけど、流石に《会稽》4積みはねーわ。
 4ヴラスカとも結構相性良いのではないだろうか?「4Tに出しても+ドローできねーじゃねーか」と敬遠されたこのPWも、毎ターントークンが出るならイケる筈。アップキーズルーズを起動2点ゲインで補えるのも美しい。

②戦慄衆の指揮
 テキスト読み直して気づいたけど、このカード「ルーズ」じゃなくて「ダメージ」。なので放浪者を出すことでマナコスト20を超えても死なないプレイングが可能になった。残念なことに向こう見ずな実験とテキストの順番が逆(~はダメージを与える、選んだパーマネントを場に出す)なので墓地から釣った放浪者の能力での軽減は出来なさそう。

仮組
2アンバー
4徴税人
4探究者の従者
1ギデオン
2ダブリエル
1アショク
2軽減ドビン
3放浪者
2首謀者の拾得
4ケイヤの怒り
3カーン
2ウルザの殲滅破
2リリアナ
3戦慄衆の指揮
土地25
 
 まるでゴミデッキだあ…(直喩)


 太古の昔から、人は《スランの崩落/Fall of the Thran(DOM)》に魅せられてきた(発売から1年)。
 スランの崩落による土地回収を阻害する方法はいくらかあった。《悔恨する僧侶/Remorseful Cleric》《オルゾフの簒奪者、ケイヤ》《ファイレクシア教典/Phyrexian Scriptures(DOM)》だ。だが僧侶は問題外(そもそもコントロールがタフ1飛行を積むとは…)、ケイヤは役割がゲインしか持てなかった。ファイレクシア経典はディレイ全除去による展開抑制とゲドンの相性が良いが、墓地追放タイミングを選べないのが問題だった。
 だが遂に墓地掃除界に新星が現れた。ではデッキを紹介しよう。

-土地(25)-
3《オルゾフのギルド門》
4《神無き祭殿》
4《孤立した礼拝堂/Isolated Chapel(DOM)》
1爆破域
6《平地(RNA)》
7《沼/Swamp(ORI)》

-生物(10)-
4《徴税人》
3《探求者の従者/Seekers’ Squire(XLN)》
3《疫病造り師/Plaguecrafter》

-呪文(25)-
1《モックス・アンバー/Mox Amber》
3 戦慄衆の侵略
1 はぐれ影魔道士、ダブリエル
3 夢を引き裂く者、アショク
2 復讐に燃えた血王、ソリン
3《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza(DOM)》
2《ファイレクシア教典/Phyrexian Scriptures》
3《ケイヤの怒り》
2《首謀者の収得/Mastermind’s Acquisition(RIX)》(スランアショクラスゴ4枚目とか、リリアナ最古再誕辺り)
3《スランの崩落/Fall of the Thran》
2 永遠衆の将軍、リリアナ

 そう、アショクだ。アショクには複数の役割がある。1つはスランの崩落で割った土地の追放。ケイヤと違い、墓地全てを追放できるのが魅力。またアズカンタや再燃フェニックス封じにも使えるが、こちらはライブラリーを削りながら進むので相手の勝ち手段を減らすことにもなる。
 これまでオルゾフはエスパーの下位互換に甘んじてきたが、PWの増加によってミッドレンジとして立ち回る選択肢も出てきたのではないか。神リリアナを使った人なら分かると思うが、-4の起動は相手だけ2体生贄よりもこちらも小粒生贄にした時の方が余程強い。

・エスパーPWC
 環境前に書いてたのをpokkyさんのPWバランス参考に改善。

土地25
4徴税人
2アンバー
4思考消去
3喪心
4ちびテフェ
3ナーセット
1ドビン
1ケイヤの誓い
4ケイヤのラスゴ
2カーン
3テフェ
1テゼ
3リリアナ

徴税人:メインはぼんやりしてるけどサイド後強い。今までなかったコントロール同系での3マナPW殴り役兼妨害。2/3くんは単除去1枚で沈むので解雇した。
ナーセット:ハイドロを殺し荒野とイゼドレの存在価値を消滅させるカード。最悪予期としても使える。土地枠削っておいてなんだけど、アンバー拾えるの割とクレバーじゃない?
ちびテフェ:予想よりも更に強かった。排撃で相手の展開遅らせるだけでも充分だしマスカン。
誓い:弱くはないが眼が覚めるほど強くもない。
リリアナ:予想通りクソ強。忠誠度7+2/2+(死亡の)1ドロームーブは犯罪では?太陽ぺス感ある異常なまでのまくり性能。

ランク回した感じでは
荒野○○:テフェ×2。
エスパー○○:鼻ホジ。
スルタイ〇×〇:3ゲーム目強迫ラスゴテゼリリアナで申し訳ない。
イゼドレ〇〇:1/3も入ってないオールドタイプ。流石にデッキではないよ。
白単××:粛々と死。0/3スロットがルーン法になっているので沢山肉儀場を取ろうと思った(後悔)

 デッキの感触は良い。ナーセットの強さを教えてくれてありがとうpokkyさん。

http://takewithwater.hatenablog.com/entry/2019/04/28/161805

シールド雑感
・遅い
 除去が軽くて強く、回避持ちが少ない(飛行もそうだけど威迫全然見ないよね?)。
・でも先手環境
 ハンドが1枚増えるから従来のシールドは後手が一般的だった。でもアンコPWの面々は平気でアドを取るために後手のリスクがデカすぎる。クソカス4マナ混成3人衆はもとより、アショクやダブリエルといった奴らも1点通す(忠誠度が1下がる)だけで情勢が目に見えて変わるので、エイヴンの永遠衆4枚とか肉裂き+灯の収穫トリプルペアでもない限り先手取るべきじゃないかな。
・3マナ圏は2/3より3/2か?
 3/2狼がPW相手に怖ろしいほど強い。3/2は2マナ圏を止められない弱点があるのだけれど、そもそもアグロがほぼ組めない環境かつ動員で簡単に2/1勢が止まるので、個人的にパワー3は意識して積んでいきたい。
アベンジャーズ:エンドゲーム
アベンジャーズ:エンドゲーム
 満員のピカデリーにて鑑賞。

 先ずエンタメとしてかなり高品質。インフィニティ―ウォーはあの通り、アベンジャーズの面々が愛だの犠牲だのぐじぐじ下らん議論して全部後手に回った挙句敗北した。主人公サノスが冷静に(アンチ)ヒーローとしての使命に邁進するための添え物だったのよね。ヒーローものとしてもチームものとしても消化不良だった。
 一方エンドゲームでは指パッチンによる喪失感は最初の30分で終わらせ、インフィニティ―ストーン奪還+事象改変への逆転に打って出る。マーベル復活の嚆矢たる「アイアンマン」がそれまでのヒーロー映画と一線を画していたのはまさにここ。「悩まずジョークを交えて最短最適の行動を取る」。あの空気で以て、「アベンジャーズ」「ソー:ダークワールド」「ガーディアンズオブギャラクシー」をコミカルに、熱くもう一度辿る。

 SFとしては首をかしげる部分はある。タイムトラベルものとして「上書き設定」ではなく「世界線分岐設定」なのは分かった。だからこそロキ・ガモーラ・ビジョンが生き返らないんだよね?ならラストのキャップの顛末は変だよ。キャップが量子ワープをした時点で別の時間軸を生成して歩みだしたのだから、「送り出したアベンジャーズ」が「冷凍されず70年の人生を過ごしたキャップ」を知覚するのはおかしい。それは「上書きタイムトラベル」の領分なのだから。だからあそこを描くなら、「過去に飛んだキャップ」の視点でストーンを基地に返却し、ペギーと幸せに過ごした後で「この世界の」アベンジャーズに会いに行く映像にしなければ。

 ではマーベル映画としては?100億点。流石ルッソ兄弟、オタクの性感帯を心得てますよ。締めのバトルで観たい映像を見せてくれる。「エイジオブウルトロン」で貼った伏線回収が素晴らしい。「高潔な魂の持ち主」キャプテンアメリカが遂にムジョルニアを持ち上げ、サノスに立ち向かう。
 ガントレットをサノスから奪ったスタークの放つ一言が「I’m Ironman」なのも泣かせる。MCU始まりの言葉でアベンジャーズが終わるのだからね。一人は命を捧げ、一人は時を取り戻し、一人は悠久の旅に出る。ビッグ3の退場はこれ以上なく美しい。

 注意が1つ、絶対に字幕で見ること。ストレンジのポータルから指パッチンで塵に還った味方が姿を現す。メインテーマがかかる直前にキャップが言う言葉は、原語で聴かなきゃね。
「Avengers! Assemble.」
http://takewithwater.hatenablog.com/entry/2019/04/26/223139

 エンドゲーム観に行ったらTOHOもピカデリーもチケット売り切れだったゾ…(2敗)
 アクアマンはマーベルの猿真似、シャザムは「クロニクル」の大幅劣化な縮小再生産だったのに対して、(少なくともアベンジャーズは)これだけ熱狂的に受け取られているのを見るとやっぱりマーベル=ディズニーのブランド構築力スゲーわ。DCよ、ホアキンジョーカーで映画単体の質を見せてくれよ!
http://takewithwater.hatenablog.com/entry/2019/04/24/231814
 
 動員・+1/+1カウンター+増殖があるので額面以上にパワフルな環境っぽい。だから2/5カニくんは結構強そうだし、パルヘリオンは間に合うかは個人的に懐疑的。
http://takewithwater.hatenablog.com/entry/2019/04/21/122113

結局荒野とエスパー=占い師環境になりそうなんだよなあ…。
http://takewithwater.hatenablog.com/entry/2019/04/20/144625

 メタ次第ではPWCはマジメにあり。
https://magic.wizards.com/ja/content/%E3%80%8E%E7%81%AF%E4%BA%89%E5%A4%A7%E6%88%A6%E3%80%8F

Return to Nature:帰化/対象墓地追放
 ピンポイント追放の使い方は不明だがスーパーディッチャ。

Narset’s Reversal:対象スペルコピー+本体リマンド
 そんなにネクサスが憎いかー!(憎い)
 今までノーリスクキャストだったエンドネクサスも途轍もないリスクを背負うことになるね。否認と違って通したいカード+@で6~7T目に動きに行く方法には使えないけど、《発展/Expansion》より強い場面が多々ある。特に怖いのがcommence the end gameを対象にした時かな。

Callous Dismissal:バウンス動員1
 2マナでアド失わないバウンスっていつ以来ぶり?バウンスは沢山積まないから動員の不備を構成上補える。フォグに近い動きをしつつ荒野・青系に腐らないから使い勝手良いのでは。

Arboreal Grazer:ETBで手札土地タップイン
 ニッサの勝利と一緒に使うと幸せになるかも。1マナ0/3探検は荒野の対高速に対する最高のカードになれるか。

Despark:4マナ以上限定完全なる終わり
 そんなに荒野が憎いか!(憎い)さらっと追放と書いてあるお陰で今まで対処が難しかったフェニも触れる。流石にテフェからの動きが気持ちいいので侮辱枠これになるんじゃないかね。これじゃあグリクシスは何時までもエスパー下位互換のままかな。



http://takewithwater.hatenablog.com/entry/2019/04/20/005309
恒例のデッキ墓場。カード画像が英語なのは記事書いてる時点でサルべ準拠だったからなので許せ。


https://www.mtgsalvation.com/

Blast Zone:ETBでカウンター1つ、XXでチャージ、3T生贄で火薬樽
 書いた通り荒野デッキのマスターピース。それ以外のデッキでは糞重で使えないっす。

Ashiok, Dream Render:相手はライブラリーを探せない、L5、-1で4枚削って墓地追放
 荒野フリークとしてはつれーわー!ライブラリーアウトカードとして20枚削れる上、勝ち手段追放する上にアズカンタ用に貯めておいた墓地、眼識が根こそぎ消える。取りあえず漂流自我よりは絶対強い。

Spark Harvest:追加コストで生物生贄か4マナ、対象生物/PW破壊
 超強い骨の粉砕。PW割れるので無駄になりにくい除去ゆえクラッツで。

Huatli’s Raptor:警戒、ETB増殖
 セレズニアカラーはどうかと思うが森の代言者スタッツゆえ有能。なんか使い方考えたいな。

Commence the Endgame:カウンター不可、2ドローハンド枚数分動員
 サイドカードとして結構強い。ネクサスミラーで先手なら6マナエンド時に完全に打ち得であり、サイズも6/6クラスになるから先ず止まらない。これ見た目の数倍強いぞ。

The Elderspell:望む数PW破壊、自PWに忠誠度2つ載せてよい
 今までのPW全破壊と比べものにならない軽さ。現状PWをばらけさせて採用するデッキはないが、エスパー辺りはちびテフェ、ダブリエルなどで散らす可能性は十分ある。メタ次第ではサイドに1枚積まれるかも。

Deliver Unto Evil:ボーラスPWコントロールしていれば墓地から4枚回収、ないなら相手が2枚墓地に落とさせ残りを手札へ、これを追放
 墓地けち。探す先が墓地なので過ぎ去った季節よろしく枚数は限られるだろうが、けちと違い同名カードを複数選ぶことは出来る。とはいえこれ積むなら素直にPW系統追加するわなあ…。
 ゲーム関係ないが訳はどうなるのだろ。元ネタは宗教語の「deliver us from evil」だと思うので、「(我らを)悪より救い出し給え」にしゃれて「悪の巣食いor掬い出し」とかにして欲しいな。

Huatli, Sun’s Heart:ドラン能力、L7、-3で最大タフネス参照ゲイン
 アルカデス、厳戒態勢に次ぐドランカードだが…生物に能力持たせてくれ。ただでさえ壁のようなゴミ入れなきゃならんのに、これ複数引いてもクソの役にも立たんから。

Sarkhan, the Masterless:相手生物がこちら/PWを殴ってくるたび、自ドラゴンはそいつに1点、L5、+1自PWはエンドまで4/4飛行化、-3で4/4飛行生成
 PWデッキにワンショットカードが!
 ドラゴン1体出しただけで相手のタフ1が殴れなくなるのはちょっと面白い。とはいえ使うならPWデッキだけだろうし、それ以上の期待は酷か。

God-Eternal Oketra:二段攻撃、生物唱えるたび4/4警戒生成、神除去耐性
 5マナが恨めしい。

Soul Diviner:自PW/生物/土地からカウンター減らすとドロー
 この手のシステム生物にしては2マナ2/3スタッツは優秀。(組めるか知らんが)PWデッキで。

Finale of Revelation:Xドロー、Xが10を超えたら墓地を切り直し、土地5アンタップして、ゲームの間中手札上限なくなる、追放
 このサイクルの中では段違いに優秀。ソーサリーで荒野と相性悪いように見えて、今の荒野デッキにはないXドロー。ネクサスと多段ドローの相性が悪いわけないので、迂回路経由でこれ打つ新機軸の「ネクサスランプ」が出ないとも限らんよ。ちびテフェ+荒野も経由すれば土地6から打てるんだから現実的に見えてきたでしょ?

Casualties of War:各パーマネントタイプごとに1個づつ割れる
 いや、汎用除去は侮辱があるし6マナかかるならヴラスカなり神リリアナ奥義で良いっす。

Oath of Kaya:ETBでヘリックス、相手が生物でPW殴ってくるたび2点ドレイン
 ヘリックスゆえ無駄にならない。PWに投げられるうえ、ちびテフェでこれバウンスして使いまわすのは容易に想像できる。

Bioessence Hydra:トランプル、自PWの忠誠値分の+1/+1が乗って出てくる、自PWの忠誠値上がるたびその量の+1/+1設置
 平気でガルタのようなサイズになりそう。カジュアル以上ガチ未満。

Finale of Glory:2/2をX体生成、Xが10超えたらセラ天X体生成に
 5マナ6/6相当なのでレシオ自体は悪くない。X体生成はインスタントが求められるものだが、《大集団の行進/March of the Multitudes》よりレシオ良いから使われる(併用される)…かも。

Finale of Eternity:タフネスX以下を3体まで破壊、Xが10超えたら自墓地生物全リアニ
 現スタンの生物はスタッツ優秀なのでコントロールでは厳しいが、最終や肉儀場と違い相手だけ影響するので黒系ミッドレンジで…?いやないか。

Finale of Devastation:Xマナ以下の生物を探して場へ、Xが10超えたら自軍+x/+X速攻付与
 ヴァニファールティムールみたいな生物ランプデッキで1挿し…?フィナーレサイクルの中で唯一X10を超えたらそのターンに勝てるのは注目。X=10で撃って《終末の祟りの先陣》サーチしたら相手がどんな盤面だろうと即死するぞ!

Narset, Parter of Veils:相手は1T2枚目以降ドロー不可、L5、-2でアズカンタ
 荒野とエスパーを殺す機械。3マナPWの中では常在・起動共に青系ミラーで強いのは唯一かな?

Tyrant’s Scorn:対象パワー3以下破壊/生物回収
 つよつよ。占い師は勿論のこと、グリクシスの生物ニコル回収は明確な差別化やね。特にサイド後に至っては正気泥棒の破壊/回収どちらも兼ねるので最低3は積まれそう。

Planar Celebration:2/2生成・パーマネント回収・増殖・4ゲイン、4回選べる
 増殖がテキストレスだから実質3択か。そう考えると7マナは多すぎるな。


 灯争大戦で強い無色土地が追加される。

Mobilized District
t: Add C
4:Mobilized District becomes a 3/3 Citizen creature with vigilance until end of turn. It’s still a land. This ability costs 1 less for each legendary creature and planeswalker you control.

Explosion Zone
Explosion zone enters the battlefield with one charge counter.
t: Add C
xx, t: Put X charge counters on Explosion Zone.
3, t: Sacrifice Explosion Zone: destroy all nonland permanents with converted cost equal to the number of charge counters on Explosion Zone.

 スタン環境における無色土地を振り返ってみると
①生物or呪文1枚分として振る舞う
②環境に刺さる≒何らかの対策カードになる
③フラッド受けになる
④デッキの核かその補助となる
何れかに当てはまると個人的に考えている。

 最たるものがテーロス環境の変わり谷で、上記項目全てに当てはまる積み得カードだった。
 他には旧ZENの地盤の際。ミシュラン・ヴァラクート、カウ同系のピアス・リーク補助と中速以下は大概4積み。旧イニストブロックの幽霊街もがぼにー、ケッシグ、墨蛾、ネファリア対策として積まれた。記憶に新しいもので言えば《廃墟の地/Field of Ruin(XLN)》もアズカンタやラムナプ対策で青白コンの標準装備だったが、未だリーガルにも関わらず使うデッキは今やない。

 さて今回登場する2種。先ずミシュランの方だが、緑寄りグルール、シミック+1/+1辺りで2枚程度積まれるのではないだろうか。どちらも4~5マナまで伸ばす関係上土地を25程度取りたいが、マナフラ受けはカニエルフ程度でラスゴに弱い。
 本来ミシュランは単色デッキに積まれるものだが、白単赤単青単はどれもドミナリアのトリシンレアを4積みゆえ取れて1枚か。
 例外は赤単のサイドだろう。白単青単と違い再燃フェニという超強力な4マナ圏を有する赤は、サイド後からミッドレンジに移行出来る。ビート相手後手に舞台照らしは通り辛く余計にスクリューの可能性が上がるため、フェニックスを取ったレシピはお供として山1がサイドに配されていることが多い。とりわけ赤単ミラーのサイド後はアドバンテージ・盤面制圧ゲーになるため、ミシュランは有力なサイド候補だろう。

 一方の火薬樽土地。これは荒野デッキのマスターピースとなるのではないか。クソハゲ3マナテフェリーを完全消滅させる手段であり、無理ゲーの燃え殻蔦複数貼りを全部剥がせる。XXチャージ、3マナ起動、土地生贄は見た目以上に重いコストであるため普通のエスパーコンや青白では使いにくいが、荒野で倍化したマナからなら容易に払えよう。
 この土地は初めからカウンターが1個載っているのがミソで、荒野が最も苦手とする(赤単は少なくとも占い師の登場でマシになる筈)白単へのナチュラルな対策にもなる。見た目リーサルなアタックでも、らせんから出して即起動、1マナ群を吹き飛ばして1T延命するプレイングはこれから頻繁に見るのではないか。土地スロットで議事会の裁きへの対策にもなるしね。

 つーワケで
ミシュラン:2色アグロで2枚、単色で1枚
樽:3C含めても全ての荒野で最低1
使われると予想しておく。これからは蔦2枚出してgg押してくるクソグルールをシバけるようになると思うと顔にやけますよこれはァ…。

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